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人事評価の総合科学―努力と能力と行動の評価作者: 高橋潔出版社/メーカー: 白桃書房発売日: 2010/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログを見る 心理学の産業への応用は、その黎明期より、軍事を含む広義の産業場面に向けられてきた。たとえ…

高等教育学会の部会で勉強して、気になったことを1つだけ記しておく。 「近年、教員養成を行う私立大学が増えている。しかし、そうした新設大学、学部の入学偏差値は低い。学生の質は以前と比べて悪くなっている。大学の授業は教員採用試験に合格することだ…

以前、ある大学教員が、「大学とは、世の中が理不尽であることを学生に伝えるための場だ」(大意)と発言したことを、私は許したくない。そのように居直った途端に、教える側の恣意や専横、教育の暴走が始まると思うからだ。教育の「意義」を問うことは、教…

現在の大学のありかたをめぐる議論は,ダイエーの作った流通科学大学や,日通の作った流通経済大学がどれほど経済界から高い評価を受けているのかを検証すればよい。— 西山教行 (@jnnNishiyama) 2015, 6月 18 「現在の大学のありかたをめぐる議論は,ダイエ…

最近、いもむしスタンプの意味について質問を頂く機会が多いです。その意味は1つとは限りません。このブログまで辿り着いたのならば、あと少しで答えを得ることができるでしょう。応援しています。リプライがんばって。 なお、宇宙人(グレイ)スタンプにつ…

信州大学学術研究院総合人間科学系の荒井英治郎先生(教育行政学)より、日本学術振興会科学研究費助成事業成果報告書 「戦後教育行政資料目録」 「教育政策オーラル・ヒストリー 辻村哲夫(元文部省初等中等教育局長)」 「教育政策オーラル・ヒストリー 菱…

いつの間にか身につけた相互に矛盾することもある思い込みらしきことを挙げてみる(順不同)。大学にはこれらを何か別のものへ、やや古い流行り言葉で言えば「転換」させる仕事があるようだ。いわゆる高大接続の論点である。 重要なことはすべて板書される。…

日常に侵入する自己啓発: 生き方・手帳術・片づけ作者: 牧野智和出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2015/04/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見るご恵贈いただきました。ありがとうございます。 議論を先取りすれば、本書が企図するのは、自…

学校の戦後史 (岩波新書)作者: 木村元出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/03/21メディア: 新書この商品を含むブログ (12件) を見るこれだけ丁寧、簡潔に、また、規範的にではなく戦後学校史をまとめた新書は類書がないはずである。エントリの冒頭からな…

韓国型ロースクールの誕生―法曹養成にみる高等教育と政治体制作者: 朴炫貞出版社/メーカー: 大学教育出版発売日: 2014/12/26メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書は数年前に東京大学大学院教育学研究科に提出された博士論文を修正したものである…

他者の意見を参考にして記述する方法には「引用」と「参考」がある。この両者の違いはとりあえず、「引用」はそのままのかたちで文章を引き写すことであり、「参考」は文章を自分なりに要約することである、と覚えておこう。このエントリでは次の2冊の文献を…

2点連絡があります。 「現代社会と大学」(集中講義、8月3日〜5日開講予定)を履修するためには、他の春学期のすべての授業と同じように、学年ごとに定められた期日までに履修申告を済ませる必要があります。たとえば、新2年生は4月23日(木)までに申告しな…

教員A「この提出物は締め切りを過ぎてから提出されたものだよね。それに提出物としての要件をいくつか満たしていないようだけれども」 学生「申し訳ありませんでした。次からは気をつけます」(そして、深くこうべを垂れる) 教員A「いや、謝ってほしいので…

昨日の(1)の続きである。 投影法の検査による選考は問題外として、質問紙法についてもまだまだ検討しなければならないことがたくさんある。拙論でも言及したことであるが、そもそも質問紙法、とりわけその中でも性格検査についてどれだけの人事担当者がそ…

企業が実施する採用テストの開発をテーマとした論文が採択された。先日、掲載決定通知が届いたところである。発行はまもなくのようだ。 二宮祐、2015、「総合検査SPIの開発経緯―1960年代から1990年代までを対象として」『大学教育研究ジャーナル』(徳島大学…

ノンエリートのためのキャリア教育論作者: 居神浩出版社/メーカー: 法律文化社発売日: 2015/03/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る岐阜大学の児島功和先生から、居神浩編著『ノンエリートのためのキャリア教育論―適応と抵抗そして承認と参…

先日、立教大学2014年度秋学期全学共通カリキュラム「高等教育の歴史的展開/N」の授業評価アンケートに関する所見票を提出した。今年は一昨年同様に履修者が少なかったため、各項目の点数や自由記述の紹介は控えたい(2013年度についてはこちら)。この授業…

NPO法人DSS という団体がある。ウェブサイトの右下にある「会社概要」を見ると、その正式名称は「大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会」となっている。この法人は大学教育に関するデータ、具体的には学生の成績データを収集、そ…

文部科学省「実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議」の配付資料をいまさら眺めている。以下、気付いたことをメモ程度に。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/061/attach/1353679.htmよくまとまっていて勉強…

複数の重要な論点が提起されている。そのうち、何が議論の焦点になっていることを整理するために教育社会学理論を思い出してみたい。 http://ci.nii.ac.jp/naid/110009536399 本田伊克、2012、「教育の知識論的・文化階層論的基盤:『教育社会学的教育学改』…

いまさらながら大学教育の「質保証」についてごく簡単に確認する。 http://blogos.com/article/80716/ 以上のように、我が国の高等教育の”質”は、エリート段階でエリートと学生を中心に施されていた教育水準の高さを、マス段階では定員を順守することを、そ…

あけました。 さて、ときおり、プレゼンテーション・ソフトウェア―マイクロソフト社のパワーポイントが代表的だろうか、以下パワーポイントと表記する―を使っていると「良い授業」、使わずにハンドアウトだけを配布すると「悪い授業」、そのうえ、ハンドアウ…

戦後日本の教育と教育学 (講座 教育実践と教育学の再生)作者: 教育科学研究会出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2014/10/09メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見るいわゆる「戦後教育学」批判に対する応答として、期待を込…

〈高卒当然社会〉の戦後史作者: 香川めい,児玉英靖,相澤真一出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2014/07/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見るすでに多くの論者から書評が出されていて、今後のさらなる生徒減少期における高校教育機会の保障についての…

差し替えその2。 ●維新の党「マニフェスト」 https://ishinnotoh.jp/election/shugiin/201412/pdf/manifest.pdf (高等教育に関する記述なし) ●日本共産党「総選挙政策」 http://www.jcp.or.jp/web_policy/html/2014-sousenkyo.html 〈こどもの貧困〉 (大…

ウェブで入手できる公約を差し替える。まず本日は自由民主党、公明党について。 あえて高等教育に関してアジェンダになることといえば、奨学金の拡充という場合のその内容だろうか。 ●自由民主党「重点政策集」 https://special.jimin.jp/ 教育再生の実行と…

2014年12月14日の衆議院選挙まで残り約3週間である。現時点(11月24日時点)における各党のウェブサイトに掲載されている公約のうち、高等教育に関係するものを並べてみる。 ●自由民主党「政策パンフレット」 https://www.jimin.jp/news/policy/126574.html …

久しぶりに政策過程のタグを使う。地方分権と教育行政: 少人数学級編制の政策過程作者: 青木栄一出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2013/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る私の研究領域に関係する部分だけに絞っても論点は多岐にわた…

この数週間における各所の高等教育改革構想に関連して、今年の日本高等教育学会課題研究におけるフロアとの質疑応答を思い出している。 フロア:結局のところ、社会は大学教育に何を求めているのですか。私が思うのは………という人材の養成なのですが、先生は…

大学中退を「予防」する必要はあるのだろうか。 先日、ある講演会で大学中退を「予防」するためのプログラムについて話しを伺った。学生と大学の「ミスマッチ」を防ぐために、さまざまなプログラムを用意しているのだという。授業料収入を重要視する大学経営…

研究者の世襲のような話題を見たので、短い「自分語り」をしてみる。なお、このエントリは父親からの削除要請があれば、それに応じる予定である。 私の父親は研究者ではない。大学卒業後、商社に長い間勤めていた。これだけを書くと、大卒「商社マン」の子ど…

Works 126号(2014年10-11月)をお送り頂きました。ありがとうございます。 http://www.works-i.com/publication/works/ (こちらから全文を読むことができるようです) 第1特集は「博士を採用できない企業の”病”」である。日本企業の採用、人事管理の慣行が…

シニアのための らくらく創業融資講座作者: 武下未麻,吉田学出版社/メーカー: 中央経済社発売日: 2014/03/08メディア: 単行本この商品を含むブログを見る学部生の頃の知人が本を出したので紹介したい。 シニアに限らず「起業してえ」(SNS用語?)というとき…

ジェンダーと「自由」―理論、リベラリズム、クィア作者: 三浦玲一,早坂静出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2013/03メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (6件) を見るやや長いが引用する。 レディ・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」は、ポッ…

卒業式の歴史学 (講談社選書メチエ)作者: 有本真紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/03/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (12件) を見る帯や序章卒業において式で涙を流す理由はなぜなのか、という問いが強調されている。しかし…

研究(大学院生のキャリアに関する比較教育学的研究、留学生獲得のための政策科学的研究など)や私用のために中国を訪問する機会が多い。今日は北京を訪れた際の失敗談を記しておく。 帰国のために北京の中心部から北京首都国際空港へ向かったときのことであ…

大学に対して学生募集や入学前教育などのコンサルティングを行うご商売をしている方から、このような感想を頂戴した。間抜けやなぁ http://t.co/rI6CCMmiyo やるヤツはやるしやらんヤツはやらんのよ。それに、纏まる時は纏まることが出来る連中と、糸の切れ…

http://ci.nii.ac.jp/naid/40019765589 小山治、2013、「初年次教育としての学習技法型授業の効果―1年生と4年生の共時比較」『大学評価研究』12。 以前、抜き刷りを頂戴した論文である。社会科学分野の学生を対象とした質問紙調査の結果から、学習技法を身に…

数ヶ月前から組織学習論の勉強をひっそりと再開している。今日は再び入門書を読んでみた。企業内人材育成入門作者: 中原淳,荒木淳子,北村士朗,長岡健,橋本諭出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2006/10/20メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 84回こ…

社会学の方法的立場: 客観性とはなにか作者: 盛山和夫出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2013/11/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る 「業績主義化」という想念は、社会の合理的統御の観念を前提としている点ではまさに近代的なもの…

志乃ちゃんは自分の名前が言えない作者: 押見修造出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2012/12/07メディア: コミック クリック: 38回この商品を含むブログ (26件) を見る発売当初話題になっていたものの、勇気がないためにとても読むことができなかった。しか…

警備業の分析視角作者: 田中智仁出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2012/09/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見るコ・メディカルに偏った勉強をしてきたので、それとは異なる(準)専門職について知識を得る。 まず、プロフェッションの特性として…

先日の日本高等教育学会課題研究2「日本の大学院教育を考える(1)―第2期拡張期の帰結―」は100名を超える参加者をお迎えしました。丁寧に議論を深めて頂いた皆さまに感謝申し上げます。 当日は「教員から見た社会科学系大学院教育の現状」というタイトルで報告…

『教育政策オーラル・ヒストリー 教育改革と文部科学省』 『教育政策オーラル・ヒストリー 教育改革と教育団体・マスメディア』 (『政権交代に伴う教育政策過程・内容の変容に関する実証的研究』成果報告書―平成24年度〜平成27年度科学研究費助成事業若手研…

記憶の可視化

以前のことである。なお、以下の話しは経験をもとに私なりの脚色を加えたものである。 大学内の学生用掲示板に、ある宗教団体の教祖が執筆した本を対象とした読書会を開くという案内のチラシが貼られていた。これまで特に大きなトラブルが報じられることがあ…

先日の大学教育学会で、ある高等教育論の先生から私の個人発表に関する質問を頂戴した。総括討論の時間にお答えを申し上げたものの、すでに先生は退室なさってしまっていた。 質問は「なぜ、『能力検査』ではなく『心理検査』に着目するのか」というものだっ…

科研のプロジェクトでテスト理論に関する勉強を続けている―その成果の一部が今週末の大学教育学会の自由研究発表「新規学卒者の採用を目的とする心理検査の歴史的展開―総合検査SPIに着目して」である。心理尺度、因子分析の問題点を考えながら考察を進めてい…

教育 2014年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2014/03/10メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る雑誌『教育』4月号の特集2は「大衆化する大学の苦悩」であった。そのうち、〔論考2〕児島功和「『ノンエリート大学生』の教育と支援」は…

『「キャリア教育における『非就労』の位置づけに関する研究」最終報告書』(平成23年度〜平成25年度科学研究費補助金基盤研究(C)』 横浜国立大学の新谷康浩先生より頂戴いたしました。ありがとうございました。 キャリア教育に関する文献を読んでいると、…