2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「初年次教育」がブームとなって久しい。各大学のFDのテーマとしては、お馴染みのものの一つだろう。どんな大学でも必要であると思うのと同時に、しかし、言いようのない気持ち悪さも感じてきた。このアンビバレントな感情の理由が何に起因するのか分から…

ある人材関連企業では、コミュニケーション力を略してコミュ力というらしい。このコミュ力、対人関係を円滑にするという意味では確かに必要な力であり、否定する必要はない。しかし、企業が個人に求める能力として挙げられる場合、事情はまったく異なったも…

かつて一橋大学には、小平分校という「分校」が存在した。日本の大学で分校という呼称を用いるのは珍しい。この小平分校、北海道教育大学の分校とはまったく性格が異なり、すべての学部の1、2年生が当時で言う一般教育を学ぶところであった。住宅街に立地し…

お茶の水女子大学のFD公開シンポジウムに参加した。本年度よりスタートした「21世紀型文理融合リベラルアーツ」は、学生の関心も高いようであり、今後の展開が大いに期待できそうである。 気になったことを一つだけ挙げておく。個々の科目に関しては、目標…

個人として 1 自由であること 2 個性を伸ばすこと 3 自己をたいせつにすること 4 強い意志をもつこと 5 畏敬の念をもつこと 家庭人として 1 家庭を愛の場とすること 2 家庭をいこいの場とすること 3 家庭を教育の場とすること 4 開かれた家庭とする…

多元化する「能力」と日本社会 ―ハイパー・メリトクラシー化のなかで 日本の〈現代〉13作者: 本田由紀出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2005/11メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (77件) を見る「学士力」答申を目前にして再読…