2013-01-01から1年間の記事一覧

久しぶりの更新である。 11月に 全学共通教育科目「現代若者論」 (通称げんわか)において知的書評合戦ビブリオバトルを実施した。持ち寄る本は大学生・若者をテーマにしていること、コミックは不可という限定をかけたものの、それ以外はルールどおりに、(1…

立教大学「学生による授業評価アンケート」に対する所見票を提出した。これは担当する講義についてのアンケート結果を読んだうえで、その改善点などを申告するものである。2013年度前期に担当した 全学共通カリキュラム「高等教育の歴史的展開/N」 の結果は…

頂戴しました。ありがとうございます。ペダゴジーの社会学作者: 久冨善之,小澤浩明,山田哲也,松田洋介出版社/メーカー: 学文社発売日: 2013/06/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る 私が教育と生産との関係について強い関心を持っているの…

学会等で一橋大学へいらっしゃる方のために、「非公式」のご案内をします。 国立駅が新しくなりました。改札を出て右、南口へ向かってください。 南口のロータリーです。右に行ってもよいのですが、今日は左に行ってみましょう。特に、8月末の日本教育学会大…

児島功和先生から頂きました。ありがとうございます。 [rakuten:book:16486799:detail] どの論考も勉強になるものばかりである。「強い個人」の想定を注意深く避けつつ、〈学校から仕事へ〉〈離家〉〈家族形成〉といった「大人への移行」の諸側面の「相互に…

学びの質保証戦略 (高等教育シリーズ)作者: 山田礼子出版社/メーカー: 玉川大学出版部発売日: 2012/04/28メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る「ホームページから読み解く」と帯に示されている。実際に主として米国の大学のホ…

2013年7月の参議院選挙に向けて各党が発表した公約のうち、高等教育に関係するものを並べてみました。雇用政策に関係するトランジッション問題、科学技術・産学連携政策、大学経営などは除いて、みなさんに関係の深い教育、学生生活に関することがらに焦点を…

検証・学歴の効用作者: 濱中淳子出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2013/06/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る頂戴しました。ありがとうございます。 高度経済成長期を経て、一九七〇年代、八〇年代半ばぐらいまでだろうか。日本社会を特…

秋季入学について勉強する。 ゼミの配布資料のような要約をつくってみる。 原理原則を踏まえた大学改革を―場当たり策からの脱却こそグローバル化の条件作者: 舘昭出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2013/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る …

日本経済新聞2013年6月15日朝刊の1面記事(東京、14版)「大学は変われるか―多様性の先は」のなかに、一橋大学に関して読み手の誤解を誘うような文章が掲載されている。以下、私なりにもう少しだけ正確になるように修正を試みる。 「気弱な男子学生も外見に…

以前にも書いたテーマを再び繰り返す。 修士課程の頃、高等教育懇談会が当初の大学拡充方針を抑制へと転換した理由を調べていたのだけれども、結局明らかにすることができなかった。修士論文では産業界の要請説を取り上げたものの、また、その後の研究では放…

大学教育のグローバル化に関する論点のひとつについて、公立大学、公設民営大学の事例が参考になる。公設民営大学設立事情作者: 高橋寛人出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2004/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 公立大学の場合、学生は…

文部科学省平成24年度大学間連携共同教育推進事業「〈考え、表現し、発信する力〉を培うライティング/キャリア支援」(津田塾大学・関西大学)の報告書を頂いた。ご縁があってこの事業の外部評価委員を務めているところである。 連携取組の目的として、次の…

ライティング支援

大学と教養教育――戦後日本における模索作者: 吉田文出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/02/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る戦後一般教育史の決定版である。これから「教養」教育改革を進める際の基本的な教科書になる。現在の「教…

本を生みだす力作者: 佐藤郁哉,芳賀学,山田真茂留出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2011/02/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 42回この商品を含むブログ (14件) を見る読み終えるのに数ヶ月かかってしまった。約500ページの大著である。著者の関心の焦…

ジェネリックスキルに関するセミナーに参加しての感想である。 そもそもの話しになるので質問しなかったことが2点。まず、評価と測定が文脈によって使い分けられていたので混乱した。おそらく両者の相違についての理解が足りないのだろう。致命的ではなかろ…

「移民列島」ニッポン 〔多文化共生社会に生きる〕作者: 藤巻秀樹出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2012/10/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見るたまにはルポを読んでみる。保見団地、大久保、南魚沼。 高等教育に関連することとしては、国際大学…

同化と他者化 ―戦後沖縄の本土就職者たち―作者: 岸政彦出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2013/02/15メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 16回この商品を含むブログ (11件) を見る私はこれまで、専門職、企業人、大学生に対する聞き取りを続け…

大学の授業作者: 宇佐美寛出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2012/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見るFDのひとつのモデルが民間企業における研修のような経営学を援用するもの、またひとつのモデルが教育工学を活用するものであるとするならば、そ…

大学のカリキュラムマネジメント―理論と実際作者: 中留武昭出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2012/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る政策史や認証評価についての勉強にはなる。しかし、タイトルにあるような大学におけるカリキュラム理論…

大学の教務Q&A (高等教育シリーズ)作者: 中井俊樹,上西浩司出版社/メーカー: 玉川大学出版部発売日: 2012/03/19メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る知らないことが多く、とても勉強になった。こうし…

先日、科研費若手研究(B)の交付内定を頂いた。タイトルは「戦後日本の『人事アセスメント』の開発・利用に関する知識社会学的研究」(課題番号25780508)、期間は平成25年度から平成27年度までである*1。前回の若手研究の期間が平成24年度までであったため…

学生生活の技法(夏学期、木曜5限)、第1回オリエンテーションは4月11日(木)に行います。前半は16時20分から、後半は17時05分からです。西キャンパス第2講義棟3階の310番教室にお集まり下さい。 4人の教員、附属図書館や学生相談室に在籍する各分野の専門…

立教大学2013年度前期「高等教育の歴史的展開(新座)」(担当者:兼任講師二宮祐)、第1回は4月10日(水)2限、N215教室で行います。昨年同様、カリキュラム改革のために複雑な時間割の設定になっていますが、学年にかかわらず受講できます。購入しなければ…

教養ゼミナール(夏学期、金曜4限、担当:二宮祐)、第1回オリエンテーションは4月5日(金)に行います。前半は14時40分から、後半は15時25分からです。西キャンパス第2講義棟3階の310番教室にお集まり下さい。 阿部真大、2009、『ハタチの原点―仕事、恋愛、…

教養ゼミナールのお知らせ

右の写真は今日の大学通りの桜である。雨に打たれて少しさみしい。 さて、毎年この時期、私は大学で学ぶことの意味を問う文献を復習することにしている。最近出版された大学活用術のようなhow to本も悪くはないけれども、読み継がれてきたものから得ることも…

一介の老書生さんから

ポストモラトリアム時代の若者たち (社会的排除を超えて)作者: 村澤和多里,山尾貴則,村澤真保呂出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2012/10/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 32回この商品を含むブログ (8件) を見る臨床心理学者と社会学者の…