2011-01-01から1年間の記事一覧

来年度の仕事の重責に慄いている。科研だけで、じぶんの科研―一人親方科研―が1点、立場はそれぞれ異なるもののお手伝いしている/することになっている科研が4点。その他の研究、教育、学内行政、社会貢献、しっかりと進めるためには苦手な予定管理に取り組…

立教大学2012年度春学期のシラバスを入稿しました。曜日、時限は未定ですが、とりいそぎの案内です。 全学共通教育カリキュラム(全カリ)総合教育科目 立教科目群(立教A) 高等教育の歴史的展開(新座) 現代の問題を理解するために歴史を学ぶ―ミネルヴァ…

http://d.hatena.ne.jp/sakuranomori/20110501 講義を終えて研究室に帰ってきて、上記で紹介した後者の福祉国家に関する文献について大変な事態が生じていたことを知る。全容を理解できていないので何とも言えないのだが、とりあえずこの文献だけに関しては…

先日の一橋の教務課、学生支援課(学支課)の話題に関与してしまったので(どういう関与をしたのかは講義でお話しました)、若干の後ろめたさを持っています。そこで、あらためてこの問題が繰り返される理由を書いておきます。 おそらく、多くの大学において…

http://www.sut.ac.jp/news/news.php?20111202093513 12月11日(日)13時30分から東京理科大学森戸記念館において、文部科学省平成23年度先導的大学改革推進委託事業シンポジウム「大学における教育研究活動の評価をどう考えるか」が行われます。私は第1部「…

写真は数時間前、早稲田の教育学部の建物で仕事を終えてからキャンパスを撮影したものである。晩秋から初冬にかけてのキャンパスは美しい。本日(また、これまで)ご協力頂いた皆さま、ありがとうございました。 14歳からの精神医学作者: 宮田雄吾出版社/メ…

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毎年12月から2月にかけて、皆さんから、特に学部2年生から頂戴する質問にお答えします。「二宮先生のゼミに入りたいのですが、どうすれば良いでしょうか?」ここで質問されているゼミとは、学部3、4年生が履修する「後期ゼミナール(演習)」のことを意味し…

十分に検討して書き込む時間がほとんどないので、とりあえずの印象論とメモ。財務省の厳しい指摘の一方で、結論の「方向性」は従来の政策方針を根本的に変えるようなものはないようだ。とりわけ、論点5の「方向性」についての感想は、「期待される人間像」…

http://tyamauch.exblog.jp/16835702/ 先日、兼松講堂で行われた「本音で語る!国際競争力のある人材」講演内容の記録が上げられていました。ご参考まで。 この数日のエントリでたびたび援用しているBourdieuを再び持ち出せば、象徴権力が作動しているという…

先日のエントリについては、予想していたとおり文化資本+++の研究者から様々な皮肉を頂いた。この洗練された皮肉の作法こそが、文化資本の表現形態の一つである。私が本郷よりも駒場を苦手とする所以でもある。象徴闘争??? IQってホントは何なんだ?作…

革新幻想の戦後史作者: 竹内洋出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/10/22メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 116回この商品を含むブログ (39件) を見る雑誌『諸君!』、『正論』を初出とする論文、エッセイ集である。すでに刊行されている他の本と…

先日、自らの「地味な」科研(自らは「一人親方科研」と呼称している)の調査のために関東近郊の私立大学を訪問した。史資料を読み進めていると、「古田会長の機嫌をとってきた」、「土地の取得に手間取った」、「あの大学開設屋がまた東日本に戻ってきた」…

あなたもまたせせらぎにかわるのだ

週刊 東洋経済 2011年 10/22号 [雑誌]出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2011/10/17メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (4件) を見る「教育力」は、「教育研究充実度」、「学生1人当たり図書資産」、「科学研究費補助金」、…

http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20111016 一橋大学社会学部のみなさんは必読です!!!。!をいくつつけても足りません。社会学部や全学共通教育科目のカリキュラムの特異性の理由の一端は、こうした歴史的経緯(学問的な経緯、組織的な経緯)によっ…

講義で心理主義をテーマとするとき、いろいろなポップ心理学を話題にする。最近であれば、就活本や就活支援におけるポジティブ心理学の影響を指摘するという、「ベタ」な作業である。ポップ心理学については古いけれども次の論文が面白く、それはなおポップ…

某GPA説明会で紹介しましたが、GPAを上げる方法の1つが上書き再履修制度の利用です。これは、過去に履修した科目を再度履修して、総履修登録単位数を増やさずに当該科目の成績評価を上書きする制度です。上書き再履修で取得した成績評価は、元履修の成績評価…

冬学期の全学共通教育科目「学生生活の技法」(木曜5限)の情報につきまして、予定どおり東1号館1階に掲示しました。履修希望者は確認して下さい。 なお、「学生生活の技法」とは別に、すべての学生の受講を認める「学生生活の技法エッセンシャルズ」を開講…

http://chronicle.com/article/To-Professors-Re-Your/129121/ 立場上、いわゆる「上から目線」だと思われてしまうかもしれませんが、それはもちろん誤解です。こうした事例から、どのような示唆を得ることができるか、何かの機会に考えてみたいと思います。…

私は明日(10月5日)の某説明会に出席します。そこでは時間に限りがありますので、あらかじめCAP制について形式的な説明をしておきます。 みなさんに極めて不評のCAP制は、実は法令による裏付けがあります。大学に関する最低限度のきまりを定めた大学設置基…

昨日の全学FD/SDに参加しての短い備忘録的感想である。 先日の話題に関連して言うと、大学や大学院における「見える教育」の必要性が強く主張されていたことになる。しかし、その実現可能性は資源や文化の点で困難だろう。資源は何とか調達できるかもしれな…

再検討 教育機会の平等作者: 宮寺晃夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/08/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 132回この商品を含むブログ (16件) を見る次回の某研究会に向けての予習である。ここでは、研究の慣例に従って敬称略…

冬学期の全学共通教育科目「学生生活の技法」(木曜5限)は、10月6日に第1回オリエンテーションを実施します。履修を希望する場合、かならず出席して下さい。教室は310(西キャンパス第2講義棟)です。講義は阿佐美雅弘、阿部仁、中島正雄、深野政之、そして…

冬学期の全学共通教育科目「現代若者論」(金曜4限)は、学年暦どおり9月30日に第1回オリエンテーションを実施します。履修を希望する場合、かならず出席して下さい。ネット上の情報、先輩の体験談はあまり役立ちません。「どんな講義でも、第1回オリエンテ…

2日め。今日は教師節である。日本でもこうした祝日があっても良い。 中山広場から大連理工大学へタクシーで移動―29元。午後は別の大学で仕事を行うべく、路線バス23路に乗車。晩御飯は再び麺類、10元。 大連理工大学のスタッフの皆さまに感謝いたします。 成…

第五届中日高等教育論場(2)

1日め。中山広場から大連理工大学へタクシーで移動―32元。東北財経大学の付近までトラムで移動することも考えたが、時間に余裕がないので断念する。 私が今回参加させていただいた理由は、言わば「正統的周辺参加」を意図したためである。つまり、親方の後ろ…

第五届中日高等教育論場(1)

空港到着後、虹港路の路線バスの乗り場へ向かう。なぜか黒車の声掛けがなかったので拍子抜けしたものの(厳打の状況にあるのだろうか)、軽油と煙草の強い匂い、土ほこりの感触、なぜだか感じる砂糖の甘い香りから、中国の北部へ再び来たことを実感する。子…