来年度の仕事の重責に慄いている。科研だけで、じぶんの科研―一人親方科研―が1点、立場はそれぞれ異なるもののお手伝いしている/することになっている科研が4点。その他の研究、教育、学内行政、社会貢献、しっかりと進めるためには苦手な予定管理に取り組まなければならない。はい、PDCAサイクルを回すのである(もちろん、白目?)。
お手伝いする科研において実施することになるかもしれない参与観察に向けて、得られるであろうデータを理解するための枠組みを模索中である。J.S.ColemanとR.S.Burtを行き来して
社会関係資本論をどうにか修正していく必要がある印象を持っている。これまで実施したある
高等教育機関に関する予備調査(といっていいのかわからないけれども)では、直接的にいわゆる人脈が有用だという意見はあまり出てこない。むしろ、そこで受けた教育そのものが極めて有用であるという、教育関係者にとっては望ましい(?)意見が大勢を占める
*1。素直に受けとめて良いものかどうかはわからないが、それはそれで一般的に流布しているイメージを覆すのに十分な意見である。けれども、だからといって人と人とのつながりがまったくないというわけではなく、そのつながりのあり方をどのように理解するべきか、いろいろな概念装置と突き合わせて考える必要があるのだろう。Burtの研究をまだほとんど把握できていないのでこれから読んでみる。また、たとえば、そもそもBurtの勤務校における院生や卒業生の
社会関係資本はどうなっているのか(どのように把握されているのか)、実際に聞きに行ってみなければならないか。ということで、シカゴまでの旅費、滞在費を研究代表の方に、シカゴにおけるまさしく人脈による面会予約を本学関係者にお願いすることになるかもしれない。どうぞよろしく。