群馬大学学びのリテラシー(2)「若者について考察する」続編

sakuranomori.hatenablog.com
 この記事の続きである。
 第10回からは

を読んでいる。履修者数は内規上限の40名であり、10のグループに分かれて講読を進める。すなわち1グループは4名であり、その中に事前にレジュメを作成してLMSへアップロードしたうえで当日に説明を行うレポーター1名、ディスカッションを記録して後日議事録を作成する書記1名がすべてのグループにいる。前半の45分を終えた後、レポーター1名と書記1名は別のグループへ移動してそれまでの内容を紹介したうえで、さらにディスカッションを継続する。途中でメンバーを入れ替えるのは「ワールドカフェ」を参考にしている。「友だち」ではない「知り合い」をつくることも重要なのだ。そして、従来通りすべての履修者は「考察」を約400字で後日LMSへ提出する。講義題目は「考察する」となっていることからもわかるように、この後日の一人での学習こそが重要であるとみなされている。
 第11回ではさらにグループ替えを行う。

第11回 第5章「スマホ世代の友人関係」を読む&履修者40名を新たな小グループにわける(90分)
 前半40分
  いつものように学習を進める
 後半50分
  アクティビティ1 4コマ漫画仲間探し
   1人1つずつ短冊のような紙片を受け取る
   その紙片には4コマ漫画のうち1コマが描かれている
   4コマ漫画が成立するように教室内を歩き回って仲間を探す
   (今回諸事情により参加者の1人となった二宮はなぜか必死にバラク・オバマ元合衆国大統領を探すことになった)
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  アクティビティ2 情報整理ゲーム
   グループの代表者が、大きな封筒1通、付箋4セット、A4用紙複数枚を受け取る
   封筒には40枚の「情報」が入っている
   1人10枚の「情報」を受け取るものの、他のメンバーにそれを見せてはいけない
   口頭でのコミュニケーションだけで、その「情報」をもとにA4用紙にあることがらを配置していく
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 さらに履修者は12月下旬の定められた期日までに「プロポーザル」を提出する。これはゼミ論として執筆するレポートの構想をまとめたものである。第12回 第6章「情報源の変化と社会関心」を読む第13回 第7章「減退する社会活動意欲」を読む際に、二宮研究室にてグループ毎にプロポーザルに対する口頭コメントを受け取る。口頭ということは、何かを持参する必要があるはずだね。第15回 ゼミ論集中間報告会において、「ざっくり」書いてみたレポートをグループ内でコメントし合う。以上をふまえたうえで2月上旬にレポートを提出することになる。