群大ビブリオバトル2020弥涼暮月

sakuranomori.hatenablog.com 本年度も講義でビブリオバトルを実施しました。ただし、昨年度までとは異なって書籍の入手が困難となっている状況が想定されるため、若者に関連する書籍であればコミックやライトノベルなどでも可としました。全16グループのチ…

出席を「とってもらう」ということ

mainichi.jp 「オンライン授業で困っていること」(複数回答)は、1年生は「コンピューターの操作に慣れていない」(62・0%)が最多となり「勉強のペースがつかみにくい」(54・3%)が続いた。2~4年生は「課題が多い」(56・6%)が最も多くなった。 「良…

研究者教員の「管轄権」

実務家教員への招待 人生100年時代の新しい「知」の創造発売日: 2020/03/31メディア: 単行本科研プロジェクトの予習として読む。 そこで実務家教員に期待されるのは、社会のあらゆる場面に遍在する「実践知(暗黙知)」を、教育可能な「形式知」に変換し、体…

科研費「高等教育学関連」

科学研究費助成事業の研究分野申請区分に「小区分09050:高等教育学関連」が設定されてから数年が経過する。そこで、科学研究費助成事業データベースを利用して、「高等教育学関連」で採択された課題の傾向を検討してみたい。小区分を「高等教育学関連」とす…

パソコン初級者のためのオンライン配布資料整理法

(1)まず、フォルダを作る。フォルダとは昔のひと(?)が写真を保存していたアルバムや、紙の資料を挟んでおくファイル、バインダーのようなものである。このウェブサイトがわかりやすいかもしれない。 https://rsmay.com/online_sin/shoumeisho2/body01-…

学部1年生のときに経験したこと

大学1年生のときの学部必修講義「社会科学概論第一」の記憶である。 通年科目、今となっては珍しい1年間で4単位という講義である(なお、小平キャンパスでは「単位」という名称の単位ではなく、「座」という名称が使われていた―単位数にかかわらず、1講義イ…

子ども社会研究から学ぶこと

子どもへの視角―新しい子ども社会研究発売日: 2020/02/20メディア: 単行本(ソフトカバー)著者の皆さま、出版社よりお送り頂きました。執筆者の中には私がかつての勤務先で大変お世話になった大嶋さんもいらっしゃいます。ありがとうございます。 このよう…

在宅勤務に関するメモ

現在は会社勤めをなさっている、私の以前の勤務先での初年次科目履修者が facebook に書き込んでいたメモについて、ご本人の許可を得て転載する。私個人としては④の5「変な時間」が気になってしまう。 最近「在宅勤務」とか「テレワーク」「リモートワーク」…

YG性格検査と学力・知能

先日、部屋の片づけをしていたところ興味深いものが出てきた。私じしんが中学校1年生、中学校3年生、高校3年生の3時点で受けた矢田部ギルフォード性格検査の結果原本である。判定は順に、D型、D型、C型であった。大学1年生でも受けた思い出があるが―わざわざ…

ベンチャーに行った理由

munyon74先生の記事を読んだので、私は反対に「ベンチャーに行った理由」を書いてみる。munyon74.hatenablog.jp大学4年生のときは求人と求職のバランスが大崩れし始めた時期だった。当時、私の出身大学では学部問わず、1つのゼミに7人の学生がいるとするとお…

指導者としての資質・能力:大学の学長編

学長リーダーシップの条件作者:出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2019/12/09メディア: 単行本(ソフトカバー)経営学において研究されてきたリーダーシップ論と同じ部分と異なる部分について知りたいと思った。たとえば、金井・高橋(2004)では、観察、イン…

カシオ科学振興財団第37回(令和元年度)研究助成について

casiozaidan.org 公益財団法人カシオ科学振興財団より研究助成を頂戴することになりまして、先日研究助成金贈呈式に出席いたしました。公益財団法人カシオ科学振興財団、選考委員の皆さまにお礼申し上げます。 研究の目的は、地方私立大学の人文系学部・学科…

「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)(中教審第211号)」を読む

50年目の「大学解体」 20年後の大学再生: 高等教育政策をめぐる知の貧困を越えて作者:佐藤 郁哉出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2018/12/18メディア: 単行本 当然ではあるが、現状把握、政策立案、政策実施の全ての局面に対して「エビデンス・ベ…

高等教育研究者に対する問題提起

広田照幸、2019、『大学論を組み替える―新たな議論のために―』名古屋大学出版会 www.unp.or.jp https://www.amazon.co.jp/dp/4815809674 著者からお送り頂きました。ありがとうございます。 教育に関する社会史や、現代の初等中等教育や生徒・児童の諸「問題…

シグナリングだいすき

大学なんか行っても意味はない?――教育反対の経済学作者: ブライアン・カプラン,月谷真紀出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2019/07/17メディア: 単行本この商品を含むブログを見るシグナリング・モデルによって学業達成と職業・収入との結びつきについて、…

品質保証国家とデータ

測りすぎ――なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?作者: ジェリー・Z・ミュラー,松本裕出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2019/04/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 「はじめに」に書かれているように、筆者は歴史学者であるものの、大学で管…

「若者と社会」独自授業アンケート2019

2019年度(前期)全学共通科目教養育成科目総合科目群「若者と社会」(2単位)の履修者は約100名でした。この科目は学生による授業評価アンケートの対象外ですので、講義終了かつ成績評価決定後の時点で、独自にアンケートを行いました(回答は任意)。21名…

群大ビブリオバトル2019菖蒲月

sakuranomori.hatenablog.com 昨年度と同様、講義でビブリオバトルを行いました。若者に関連する書籍、ただし若者の定義はそれぞれに任せるという条件で実施した結果、全14グループのチャンプ本は以下のとおりになりました。チーム桐壺強豪校の監督術 高校野…

高等教育論セミナー2019夏「戦後日本の高等教育政策①1945~1979」

大学・短期大学にお勤めの事務職員/教員、高等教育論に関心を持つ大学院生を対象としたセミナーを開催します。仕事として高等教育に関わることになった/これからそうなるものの、これまで高等教育論、大学史、教育社会学の講義を聴いた経験があまりない方…

「わがまま」をときほぐす作業

みんなの「わがまま」入門作者: 富永京子出版社/メーカー: 左右社発売日: 2019/04/30メディア: 単行本この商品を含むブログを見る著者、出版社よりお送り頂きました。ありがとうございます。 http://sayusha.com/catalog/books/p9784865282306c0036 「はじめ…

「植民地大学」

アメリカ占領期の沖縄高等教育――文化冷戦時代の民主教育の光と影作者: 溝口聡出版社/メーカー: 吉田書店発売日: 2019/02/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る沖縄における戦後高等教育史、特に琉球大学の歴史について、私は知らないことが多くとて…

当事者にとっての転職の意味

転職の意味の探究: 質的研究によるキャリアモデルの構成 (名古屋学院大学総合研究所研究叢書 30)作者: 安藤りか出版社/メーカー: 北大路書房発売日: 2019/02/19メディア: 単行本この商品を含むブログを見る臨床心理士であり、かつ、一般の職業を経験しCDA資…

ライティング支援の事例について

大学におけるライティング支援作者: 津田塾大学ライティングセンター,関西大学ライティングラボ出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2019/03/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る津田塾大学ライティングセンター、出版社からお送り頂…

若者・大学生論学外自主ゼミ第1回

2019年春、若者・大学生論の学外自主ゼミを行います。★文献 1)本田由紀編、2018、『文系大学教育は仕事の役に立つのか:職業的レリバンスの検討』ナカニシヤ出版 https://honto.jp/netstore/pd-book_29179035.html 2)福島創太、2017、『ゆとり世代はなぜ転職…

各大学で開講されている「高等教育論」(1)

学部生が高等教育論を履修できる大学はどれくらいあるだろうか。また、そこで伝達されている高等教育論の知識とはどのようなものだろうか。以前にも調べて掲載してみたことがあるのだけれども、再度探索してみよう。 いくつかの大学のシラバス(2018年度版)…

ヤンキー研究の感想

〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー ヤンキーの生活世界を描き出す作者: 知念渉出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2018/12/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見る ダイが後ろの席にある筆箱を見て「きもっ」という。見ると、その筆箱には、短髪の男…

学生調査の話題

50年目の「大学解体」 20年後の大学再生: 高等教育政策をめぐる知の貧困を越えて作者: 佐藤郁哉出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2018/12/18メディア: 単行本この商品を含むブログを見る終章「蒙昧主義的教育行政を越えて」において、学生調査に…

バスで群馬から東京へ・後編

に「師匠、小江戸川越に着くようです。風情ある町並みですね」 ぐ「群馬も負けてないよ。今度ブログで前橋や桐生を紹介してね」 に「本川越で降りたところです。ここまで来ると旅も半分を過ぎたような感じですね」 16:05 本川越駅→16:31 西武バス所沢営業所 …

バスで群馬から東京へ・前編

2018年12月、振替休日としていた平日のことです。その前日、突如思いつきました。そうだ、大学から東京までバスで行ってみよう!ルールは(1)スタートは群馬大学荒牧で、ゴールは東京23区内ならどこでもいい、(2)路線バスだけを使う、(3)コミュニテ…

蛍光灯とエアコン

以前の勤め先の一つと現在の勤め先とで共通していて、最初に勤めた大学ではあまり見かけなかった習慣がある。それは、教室に入った学生が誰一人として照明や冷暖房を操作しようとはしないことである。たとえば、履修する講義がない時間帯に空き教室で待機し…