「若者論を読む」勉強会

群馬大学 2017年度「若者論を読む」勉強会 毎月1回90分程度、「若者論」に関する自主的な勉強会を行っています。群馬大学の学部生、大学院生なら誰でも参加できます(自主的な勉強会の単位取得は関係ありません)。 これまで、趣味縁からはじまる社会参加 (…

『反「大学改革」論』本が出ます

6月中旬に『反「大学改革」論:若手からの問題提起』が刊行されます。 (出版社さんから掲載許可を頂いた書影です) https://honto.jp/netstore/pd-book_28478516.html (honto:本の通販ストア) 本書の趣旨と問題意識 「これから大学はどうなっていくのだ…

研究プロジェクトのウェブサイト

大学における新しい専門職に関する研究科研のプロジェクトのサイトをつくりました。研究成果等の発信を行う予定です。 「第三の領域」についてどちらかというと研究者の立場からみているという限界があるので、職員からみたそれについては不十分であることが…

絶望かもしれないけど運動するよ(春の若者論三本勝負最終戦)

春のひとりで若者論を読む企画、第3回(最終回)である。2017年3月に発売されたばかりの新刊を読む。思いつくままに感想を書く。整理された文章ではなく恐縮である。社会運動と若者:日常と出来事を往還する政治作者: 富永京子出版社/メーカー: ナカニシヤ出…

第2新卒の状況についてのもやもや

この数年、調査先の企業でいわゆる第2新卒を積極的に採用しているというお話しを伺う機会が度々あった。確かに、第2新卒に特化した転職情報サイト(たとえば、https://re-katsu.jp/career/)や、同じく特化した有料職業紹介サイト(たとえば、https://mynavi…

2017年度『若者論を読む』勉強会の開始

学内の一部でお知らせしているとおり、5月上旬から「群馬大学2017年度『若者論を読む』勉強会」を開始します(自主的な勉強会のため単位取得は関係ありません)。第1回の説明会は終了しましたが、参加者は今後も随時募集します。学内の掲示を確認してくださ…

テイストの社会学(春の若者論三本勝負第二戦)

社会にとって趣味とは何か:文化社会学の方法規準 (河出ブックス 103)作者: 北田暁大,解体研出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/03/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見るこれも同じく講義で学生に読んでもらうために…

広尾、麻布十番、六本木、今日はどちらに下りるか

二十一世紀の若者論―あいまいな不安を生きる作者: 小谷敏出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2017/02/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る講義で学生に読んでもらうために購入、その予習として勉強した。しかし、筆者が冒…

無果汁ゼリーってよく置いてあるよね

これは大学1年生の晩夏のできごとである。その年は記録的な猛暑で、一人暮らしの部屋の電気代を節約するべく、クーラーのあるアルバイト先にお給料も出ないのに居続けたり、児童書しかない市立図書館分館に入り浸ったりしていた。大学にはパソコンルーム以外…

塾講・サイバラ・大学祭

学部生の頃、多摩地区の進学塾で「時間講師」のアルバイトをしていた。池袋に本社のある、W中高に強いWという塾である。時給はかなり高く、授業時間外勤務分は無給であり、かつ、それが授業時間よりも長いという実態であったことを差し引いても―現在よく問題…

黙り込む教授その2

せっかくなので、以前の勤務校で担当した授業「大学での創造的学び」に関して、その授業を行いながら記録を取っていたノートの一部を公開してみよう。Kennedy Schoolよりは、到達目標が僅かばかり見えやすくなっているといえるだろうか。ノートをそのまま転…

テストってなんだろう

テストは何を測るのか―項目反応理論の考え方作者: 光永悠彦出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2017/02/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る出版社からご恵贈頂きました。ありがとうございます。 何かを測定したり評価したりする際には繰り返…

黙り込む教授

http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/122400041/021500020/この記事で紹介されているKennedy Schoolの授業が、以前私が日本工業大学で担当していた「大学での創造的学び」に似ているという指摘を知人の研究者から頂いた。 以下、記事の引用である。 「…

年齢とコーホート

研究室の段ボールを片付けていたら、こんなもの(コピー)が出てきた。一橋大学前期自治会講義教官評価委員会、1995、『講義教官評価93総集編:一橋大学における学生主催の講義評価の試み』(頒価350円)いまはそうは言わない「教官」という言葉が時代を感じ…

群馬大学に着任しました

2月1日付で群馬大学に着任しました。所属は学術研究院で、大学教育・学生支援機構教育改革推進室の主担当です。一橋大学、岡山大学、日本工業大学、茨城大学を経て5校目の勤務となります。これまでの高等教育研究、勤務先における各種の企画や実践をふまえつ…

学校教員の仕事について丁寧に考える

お送りいただきました。ありがとうございます。依然として教師論は(も)不勉強なので、しっかり読む所存でございます。日本の教師、その12章―困難から希望への途を求めて作者: 久冨善之出版社/メーカー: 新日本出版社発売日: 2017/01/15メディア: 単行本こ…

形成的な営みとして捉えてみる

学生を思考にいざなうレポート課題作者: 成瀬尚志出版社/メーカー: ひつじ書房発売日: 2016/12/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る編者、著者の成瀬先生、崎山先生、児島先生からお送り頂きました。ありがとうございます。https:…

労働法・社会保障法とキャリア教育

http://ci.nii.ac.jp/naid/110009604943 新谷康浩、2013、「キャリア教育における「非就労」への「まなざし」:キャリアテキストの分析を手がかりにして」『横浜国立大学教育人間科学部紀要. I, 教育科学』15以前から気になっていたこの論文(そして、一連の…

「専門」「職業」「教養」概念の再構築

現代思想 2016年11月号 特集=大学のリアル ―人文学と軍産学共同のゆくえ―作者: 池内了,藤原辰史,香山リカ,児美川孝一郎,宮田由紀夫,粥川準二,海妻径子,林真理,清水晶子,田仲康博出版社/メーカー: 青土社発売日: 2016/10/27メディア: ムックこの商品を含むブ…

サブカルチャーという言葉から連想されるものではなく

社会運動のサブカルチャー化―G8サミット抗議行動の経験分析作者: 富永京子出版社/メーカー: せりか書房発売日: 2016/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る楽しみにしていた書籍が出版された。分野が異なるので読み進めるのに時間がかかって…

パンドラの箱とは何のメタファーか

大学の「初年次教育」科目がどんどん増殖する理由 大学教育の「パンドラの箱」:初年次教育という憂鬱(3) | JBpress(日本ビジネスプレス) JBpress(Japan Business Press)というウェブサイトに掲載された、児美川孝一郎「大学の『初年次教育』科目がどん…

大学生のキャリアとジェンダー:大学生調査にみるキャリア支援への示唆作者: 谷田川ルミ出版社/メーカー: 学文社発売日: 2016/03/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る筆者の博士論文に加筆修正が行われて書籍化されたものである。なお、私は10年前…

この話題は以前にも取り上げたことがあるかもしれない。しかし、少なくとも私にとっては重要なことなので、再びまとめてみたい。 大学生の就職活動に関連するお仕事をなさる方が「ミスマッチ」という言葉を使うことがある。「最近、特に若者においてミスマッ…

大学評価と「青年の発達保障」 (大学評価学会・シリーズ「大学評価を考える」)作者: シリーズ「大学評価を考える」第7巻編集委員会出版社/メーカー: 大学評価学会発売日: 2016/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る山梨学院大学の児島功和先…

昨日の就職ガイダンス「『インターンシップ』と就職活動」は先週と同内容で、別の就職支援企業の方にご講演頂くというものであった。私は時間を15分頂いて、大学での学びとインターンシップを結びつけることに関する手掛かりを紹介した。今回は事前の案内も…

文系修士課程院生の進路をテーマとして、6月の大学教育学会と9月の教育社会学会で発表を行うべく準備を進めている。ところで、院生の「能力獲得」については2つの異なる意見があるようで困惑している。 一つは次のような意見である。 http://d.hatena.ne.jp/…

今日の就職ガイダンス「『インターンシップ』プレガイダンス」では、10分だけ話しをさせて頂いた。最後に、就職支援企業の方のご講演があったのだけれども、ノートやメモを取る学生は少ないようだった。参考までに、私が取ったメモのうち講演内容に関するも…

前任の日本工業大学においてチーム・ティーチングの一員として担当した「大学での創造的学び」等の初年次教育科目では、私がお声掛けした方だけで学外の研究者約20名にご参観頂いた。先週、ある美大の授業に関する記事をきっかけとして、どうしたわけかその…

4月27日(水)の「就職ガイダンス」でお話しすることになる二宮です。おそらく、みなさんはじめまして。 就職サイト運営企業の方によるガイダンスの前に、「『働くこと』を知る」というテーマで30分ほどお話しします。わずかな時間ですが、1.日本の組織に…

現代若者の幸福―不安感社会を生きる作者: 藤村正之,浅野智彦,羽渕一代出版社/メーカー: 恒星社厚生閣発売日: 2016/03/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 古市自身は、若者の幸福感についていくつかの仮説を挙げているが、特に重要なのは…

お忙しい方は文章を読む時間がないだろうし、かつて所属した工学部では教員であっても短い文章(メールであれば3行以内)しか読む習慣がないということをお聞きした。そこで、エグゼクティブ・サマリーとして書いておく。 数年前に携わった仕事の一つにGPAを…

先日、科研費基盤研究(C)が採択されたという通知を頂きました。タイトルは「高等教育新興プロフェッションの養成メカニズムに関する実証的研究」で、研究期間は平成28年度から平成31年度までの4年間を予定しております。 研究目的は次の通りです。 本研究…

2016年4月1日、茨城大学に着任いたしました。所属は地方創生推進室です。 主たる仕事はインターンシップの企画・立案・実施、地元企業等への就職支援です。県内企業、公的機関の皆さま、茨城大学、茨城キリスト教大学、茨城県立医療大学、常磐大学、茨城工業…

社会調査の考え方 上作者: 佐藤郁哉出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2015/05/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 大学満足度調査の問題点1―母集団の定義 日本の大手通信教育系出版社Xの参加にある某研究所は、1997年から2007年ま…

昨年、全国の大学・短大のキャリアセンター(就職支援担当部署)の皆さまに「採用テストに関するアンケート」をお願いいたしました。その節はご協力を賜りましてありがとうございました。 その集計結果を掲載した「採用テストに関するアンケート2015報告書」…

立教大学2015年度秋学期「高等教育の歴史的展開/新座」の授業評価アンケートにおける 「記述による評価」へのリプライです。1から5の数値で評価する設問項目については、回答者数が少ないためコメントを控えます。 設問1)この授業で良いと思った点があれ…

大学選びより一〇〇倍大切なこと作者: 筒井美紀出版社/メーカー: ジャパンマシニスト社発売日: 2014/03メディア: 単行本この商品を含むブログを見る まえがきでは、「大学とは、本物のリテラシーを身につける場である。それがどういう意味なのか、できるだけ…

表題に「いわゆる」を冠したのは、高等教育論の分野ではこの言葉をあまり使わないからである。研究者によってはその代わりにボーダーフリーという言葉を用いることもある。しかし、これもまたある予備校作成の入試難易ランキング表で使われ始めたのであって…

教育は何をなすべきか――能力・職業・市民作者: 広田照幸出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/03/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る 教育が直接的または間接的に、職業準備に資することによって、学校教育は社会に対して重要な役割を果…

ブラック化する教育作者: 大内裕和,斎藤貴男,佐々木賢,児美川孝一郎,今野晴貴出版社/メーカー: 青土社発売日: 2015/05/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る現代思想 2014年4月号 特集=ブラック化する教育作者: 大内裕和,斎…

http://ihuru09.jp/archives/373 https://kaken.nii.ac.jp/d/p/15K13195.ja.html 先日、公開研究会「レポート課題において何を問うべきか?―オリジナリティが求められる論題とその評価」に参加してきた。(とても勉強になったことは当然で)以下は私が考えな…

高卒女性の12年: 不安定な労働、ゆるやかなつながり作者: 杉田真衣出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2015/07/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る そのうえで改めて検討したいのは、高校時代の友人関係が維持され続けていたことの意味であ…

NITの「大学での創造的学び」「文章能力トレーニングの基礎/応用」では、学部1年生が〈主体的〉に大学での授業を受けられるようになることのみならず、長い人生でも同じように自らの意志や判断に基づいて行動できるようになることを遠大な目的としている。…

続・心を動かすプレゼンなど要らない

http://d.hatena.ne.jp/sakuranomori/20150101 心を動かすプレゼンなど要らない このエントリの続編である。 大学の講義で授業内容の詳細、要点、要約、キーワード、参考資料などが記された印刷物(プリント、ハンドアウト、レジュメ)が配布されるのが「あ…

国立大学法人と労働法作者: 小嶌典明出版社/メーカー: ジアース教育新社発売日: 2014/02/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る著者は労働法学者であり、政府の規制改革委員会の参与等を務めてきた。使用者の立場で国立大学…

http://d.hatena.ne.jp/morinaoto/20150728/ 日本教育社会学会第67回大会課題研究1「戦後の教育政治を問い直す」(2015年9月10日)についての短いメモである。本課題研究はまず3人の登壇者がそれぞれに報告を行った後、2人のコメンテーターからの質疑に応答…

高等教育の社会学 (高等教育シリーズ)作者: 伊藤彰浩,橋本鉱市,阿曽沼明裕,パトリシア・J・ガンポート出版社/メーカー: 玉川大学出版部発売日: 2015/07/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 第10章 高等教育政策研究のための社会学的枠組み…

松本美奈「取材ノートから」『IDE現代の高等教育』No.573 http://ide-web.net/index.php http://setapapa.net/20150804/ ここで紹介されているのは、おそらく日本高等教育学会第18回大会である。そして、私は同じく紹介されている大学院に関する部会に参加し…

https://sites.google.com/site/saiyotest/ 採用テストに関するアンケート 2015 全国の大学・短期大学のキャリアセンター(就職支援担当部門)の皆さまにご協力頂いたアンケートにつきまして、集計結果の概要を公開しました。ご多用の時期にもかかわらず、ご…

授業中にその授業の単位取得とは直接的な関係がない試験や検査を行う場合、必ずしもその目的は「よい点数」を取得することだけではない。試験や検査を受けることそのものが目的となることがある。 そこでは、 保護者や教員に任せることなく自ら当該試験や検…