書籍

Works 126号(2014年10-11月)をお送り頂きました。ありがとうございます。 http://www.works-i.com/publication/works/ (こちらから全文を読むことができるようです) 第1特集は「博士を採用できない企業の”病”」である。日本企業の採用、人事管理の慣行が…

ジェンダーと「自由」―理論、リベラリズム、クィア作者: 三浦玲一,早坂静出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2013/03メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (6件) を見るやや長いが引用する。 レディ・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」は、ポッ…

卒業式の歴史学 (講談社選書メチエ)作者: 有本真紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/03/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (12件) を見る帯や序章卒業において式で涙を流す理由はなぜなのか、という問いが強調されている。しかし…

数ヶ月前から組織学習論の勉強をひっそりと再開している。今日は再び入門書を読んでみた。企業内人材育成入門作者: 中原淳,荒木淳子,北村士朗,長岡健,橋本諭出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2006/10/20メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 84回こ…

社会学の方法的立場: 客観性とはなにか作者: 盛山和夫出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2013/11/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る 「業績主義化」という想念は、社会の合理的統御の観念を前提としている点ではまさに近代的なもの…

志乃ちゃんは自分の名前が言えない作者: 押見修造出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2012/12/07メディア: コミック クリック: 38回この商品を含むブログ (26件) を見る発売当初話題になっていたものの、勇気がないためにとても読むことができなかった。しか…

警備業の分析視角作者: 田中智仁出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2012/09/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見るコ・メディカルに偏った勉強をしてきたので、それとは異なる(準)専門職について知識を得る。 まず、プロフェッションの特性として…

『教育政策オーラル・ヒストリー 教育改革と文部科学省』 『教育政策オーラル・ヒストリー 教育改革と教育団体・マスメディア』 (『政権交代に伴う教育政策過程・内容の変容に関する実証的研究』成果報告書―平成24年度〜平成27年度科学研究費助成事業若手研…

先日の大学教育学会で、ある高等教育論の先生から私の個人発表に関する質問を頂戴した。総括討論の時間にお答えを申し上げたものの、すでに先生は退室なさってしまっていた。 質問は「なぜ、『能力検査』ではなく『心理検査』に着目するのか」というものだっ…

科研のプロジェクトでテスト理論に関する勉強を続けている―その成果の一部が今週末の大学教育学会の自由研究発表「新規学卒者の採用を目的とする心理検査の歴史的展開―総合検査SPIに着目して」である。心理尺度、因子分析の問題点を考えながら考察を進めてい…

教育 2014年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2014/03/10メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る雑誌『教育』4月号の特集2は「大衆化する大学の苦悩」であった。そのうち、〔論考2〕児島功和「『ノンエリート大学生』の教育と支援」は…

『「キャリア教育における『非就労』の位置づけに関する研究」最終報告書』(平成23年度〜平成25年度科学研究費補助金基盤研究(C)』 横浜国立大学の新谷康浩先生より頂戴いたしました。ありがとうございました。 キャリア教育に関する文献を読んでいると、…

対話の向こうの大学像 (シリーズ 大学 第7巻)作者: 広田照幸,吉田文,小林傳司,上山隆大,濱中淳子,松浦良充,小林信一,神田眞人,浦野光人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/02/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る編集委員の皆さまから…

「なんで英語やるの?」の戦後史 ??《国民教育》としての英語、その伝統の成立過程作者: 寺沢拓敬出版社/メーカー: 研究社発売日: 2014/02/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (16件) を見る本書の大きな問いは「英語必修化の謎に挑む」…

頂戴しました。ありがとうございます。教育格差の社会学 (有斐閣アルマ)作者: 耳塚寛明出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2014/01/29メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る章立ては次のとおり。第1章「学力格差の社会学」(耳塚…

研究ベース学習作者: 小山田耕二,日置尋久,古賀崇,持元江津子出版社/メーカー: コロナ社発売日: 2011/05/24メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る先日、FDと名付けてもよいであろう打ち合わせ―専門科目の初年次…

久しぶりの更新である。 11月に 全学共通教育科目「現代若者論」 (通称げんわか)において知的書評合戦ビブリオバトルを実施した。持ち寄る本は大学生・若者をテーマにしていること、コミックは不可という限定をかけたものの、それ以外はルールどおりに、(1…

頂戴しました。ありがとうございます。ペダゴジーの社会学作者: 久冨善之,小澤浩明,山田哲也,松田洋介出版社/メーカー: 学文社発売日: 2013/06/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る 私が教育と生産との関係について強い関心を持っているの…

児島功和先生から頂きました。ありがとうございます。 [rakuten:book:16486799:detail] どの論考も勉強になるものばかりである。「強い個人」の想定を注意深く避けつつ、〈学校から仕事へ〉〈離家〉〈家族形成〉といった「大人への移行」の諸側面の「相互に…

学びの質保証戦略 (高等教育シリーズ)作者: 山田礼子出版社/メーカー: 玉川大学出版部発売日: 2012/04/28メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る「ホームページから読み解く」と帯に示されている。実際に主として米国の大学のホ…

検証・学歴の効用作者: 濱中淳子出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2013/06/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る頂戴しました。ありがとうございます。 高度経済成長期を経て、一九七〇年代、八〇年代半ばぐらいまでだろうか。日本社会を特…

以前にも書いたテーマを再び繰り返す。 修士課程の頃、高等教育懇談会が当初の大学拡充方針を抑制へと転換した理由を調べていたのだけれども、結局明らかにすることができなかった。修士論文では産業界の要請説を取り上げたものの、また、その後の研究では放…

大学教育のグローバル化に関する論点のひとつについて、公立大学、公設民営大学の事例が参考になる。公設民営大学設立事情作者: 高橋寛人出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2004/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 公立大学の場合、学生は…

大学と教養教育――戦後日本における模索作者: 吉田文出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/02/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る戦後一般教育史の決定版である。これから「教養」教育改革を進める際の基本的な教科書になる。現在の「教…

本を生みだす力作者: 佐藤郁哉,芳賀学,山田真茂留出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2011/02/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 42回この商品を含むブログ (14件) を見る読み終えるのに数ヶ月かかってしまった。約500ページの大著である。著者の関心の焦…

「移民列島」ニッポン 〔多文化共生社会に生きる〕作者: 藤巻秀樹出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2012/10/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見るたまにはルポを読んでみる。保見団地、大久保、南魚沼。 高等教育に関連することとしては、国際大学…

同化と他者化 ―戦後沖縄の本土就職者たち―作者: 岸政彦出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2013/02/15メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 16回この商品を含むブログ (11件) を見る私はこれまで、専門職、企業人、大学生に対する聞き取りを続け…

大学の授業作者: 宇佐美寛出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2012/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見るFDのひとつのモデルが民間企業における研修のような経営学を援用するもの、またひとつのモデルが教育工学を活用するものであるとするならば、そ…

大学のカリキュラムマネジメント―理論と実際作者: 中留武昭出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2012/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る政策史や認証評価についての勉強にはなる。しかし、タイトルにあるような大学におけるカリキュラム理論…

大学の教務Q&A (高等教育シリーズ)作者: 中井俊樹,上西浩司出版社/メーカー: 玉川大学出版部発売日: 2012/03/19メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る知らないことが多く、とても勉強になった。こうし…