2018年12月、振替休日としていた平日のことです。その前日、突如思いつきました。そうだ、大学から東京までバスで行ってみよう!ルールは(1)スタートは群馬大学荒牧で、ゴールは東京23区内ならどこでもいい、(2)路線バスだけを使う、(3)コミュニティバスを使ってもよいけど、オンデマンドバスはだめ、(4)長距離バスはだめ、(5)事前にインターネットで調べてもよい、です。そして、旅のお供はぐんまちゃん。
07:58 群馬大学荒牧→08:25 本町
に「ぐんまちゃん先輩おはようございます。今日は1日よろしくお願いします」
ぐ「お願いしますね!」
に「ぐんまちゃん先輩、なんだか呼び方が難しいので、今後は師匠と呼ばせてください」
ぐ「・・・」
に「師匠、本町に着きました。ここは、老舗の高級文具店前橋大気堂の前ですね」
ぐ「そうそう、昔からある」
に「ところで、師匠、本町は『ほんまち』って、『まえばし』と同じように平板アクセントで発音しますよね。これって何でなんですか?」
ぐ「そういうのは自分で調べようよ。いつも学生に言っているようにさあ」
に「(突然の師匠風・・・)」
08:39 本町→09:35 伊勢崎病院北(市民病院北)
ぐ「あ、共愛学園だ!」
に「大学もよい評判をお聞きしています。いつかお話しを聞いてみたいものです」
10:00 市民病院北→10:54 上武大橋南
ぐ「いい眺めだね。って寝てるのかよっ!」
に「(スヤアッ)」
に「(グウ)」
に「(あ、寝てた。いけない)いやいや、師匠、ずっと起きてました!それより、今日の明け方まで作っていたこのパワポをご覧ください。群馬県から埼玉県へバスで行こうとすると、利根川を渡るのに4つの候補があります。この中でもっとも東の刀水橋を使うのは、大田熊谷ルートとしてYahoo!知恵袋で紹介されていました。なんとなく知恵袋に載っているルートを使うのはチートっぽいのでやめます。次に、一つ西にある新上武大橋はバスの便がなさそうです。そして、もっとも西の坂東大橋については、伊勢崎本庄ルートとしてバスがあるのですが、本庄から先として寄居の方まで遠回りをしなければならないようなので却下しましょう。最後に残ったのが、てってれー、上部大橋を渡るルートです。なんと、利根川を渡った先に群馬県の飛び地があるので、コミュニティバスが通っているのです。今まさに、乗っているバスがそのルートです!」
ぐ「あのさ、話しが長いってひとから指摘されないかな?」
に「ごめんなさい。あと少しだけ。師匠、バス降りたら結構走りますよ。次のバスは、少し離れたところから乗らなければいけないし、時間もありませんので。今日最大の難所です」
ぐ「えー、まじか。あと、さっき寝てたよね」
下手計 11:29→深谷駅北口 11:50
に「ま、間に合いました!」
ぐ「いや、そんなことより、今スピーカーから聞こえているのなんだろう。『午前11時の市況をお伝えします。ほうれん草高値80円、安値40円、仲値60円・・・』、これはいったい」
に「何でしょうね。さっき青果市場を見かけましたけど、そこから流れているのですかね。深谷は葱の産地でしたっけ。バス停の近くには養蚕をしていたような建物もありました」
ぐ「ところで、昔の作品なんだけど『翔んで埼玉』って知ってる?」
に「師匠、師匠だからといって何でも言ってよいというわけではないですよ」
ぐ「ランチだ。やったあ」
に「から揚げ定食にしたかったんですけど、どうもあまりにも量が多そうなのでやめておきましょう。そして、この居酒屋兼昼食時ランチ屋さんの2階はちょっと気になるテナントなので、今度こっそりその気になるポイントをお教えしますね」
ぐ「あのね、君の問題はそういう、もったいぶったところだぞ」
ぐ「写真ではお見せできないので残念だけど、ぐるぐる回っているよ」
ぐ「さっき乗ってきたバスだ」
13:29 熊谷寺前→14:06 東松山駅東口
ぐ「さっきから口数が少ないけど、どうしたの?」
に「食後なのでまた眠くなってしまいました。師匠、申し訳ございません。お詫びといっては何ですが、熊谷の誇る百貨店を紹介します。バス停の先に見える八木橋百貨店です!」
ぐ「知ってるよ、当然。群馬のスズラン百貨店もよろしくね」
14:17 東松山駅東口→14:33 古名
ぐ「吉見百穴が見える!」
に「えっ!ほんとですね。この旅で観光地に寄るなんて思ってもみませんでした」
に「武蔵丘短期大学ですね、ここもよい評判をお聞きします」
ぐ「そうそう」
に「バスを降りました。ただひたすら寒いです。30分待ちです。この企画、夏に実施したら暑さでやばいところでした」
ぐ「冬のからっかぜを堪能しよう!」
15:08 古名→ 15:41 本川越駅
後編へ続く。なお、万が一同じことをなさる場合には、あらかじめ事前の下調べを入念に行うことをお勧めします。コミュニティバスは時刻やルートが変わることもありますし、とにかく夏場は暑くて有名な地域ですので大変だと思います。