スプートニクの落とし子たち

スプートニクの落とし子たち

出張中に読む。
大学教育におけるマネジメントサイクルとか、政策評価とかの必要性を執拗に述べる方にぜひ読んで頂きたい。60年代理工系拡充策の一つの結果が示されている。過去の政策に対するチェックやアクションについては、マネジメントサイクルの射程外とでも言うだろうか。
文系拡充策、というか正確には、私立大学に関する「無策」のプロセスやその意図せざる結果に関しては、いろいろな考察が行われてきた。一方で、理工系拡充策のもたらしたものは、それほど検討が十分ではないのかもしれない。作者が「星取り表」というメタファーを用いているように、理工系エリートの人生が必ずしも白星ばかりであったわけではない。