講座 臨床心理学〈1〉臨床心理学とは何か

講座 臨床心理学〈1〉臨床心理学とは何か

講座 臨床心理学〈6〉社会臨床心理学

講座 臨床心理学〈6〉社会臨床心理学

統合的心理療法の考え方―心理療法の基礎となるもの

統合的心理療法の考え方―心理療法の基礎となるもの

学部生の頃、アダルトチルドレン言説が流布していて、「私はACだ」という宣言を周囲で非常によく聞いた(迂闊にも、私じしんも宣言してしまっていたかもしれない)。その反動か、心理学的なるものになるべく触れないように心掛けてきた。
とはいうものの、現代の社会学を学ぶうえで、隣接分野の心理学をまったく知らないというわけにはいなかい。そこで、夏休みの課題の一つとして、臨床心理学のマップを描く作業を行っている。ゲーガンを引用していた研究仲間を思い出しつつ、当時はよくわからなかった社会構成主義心理学、ナラティブ・セラピーなどが少しずつ掴めてきた。
初等中等教育におけるスクール・カウンセラーの導入を機に、学校教育と臨床心理学の連携、協同、融合(?)のあり方は大きな課題となっている。一方、大学教育においてはどうだろうか。「心理主義」批判は当然考慮しなければならないが、初等中等教育に比べれば立ち遅れているといって良いだろう。「問題」ある学生をカウンセラーに任せきりにするのではなく、一般の大学教員がカウンセラーと連携できる仕組みを検討しなければならない。