ハッシュ! [DVD]

ハッシュ! [DVD]

講義の資料として確認する。
女性の登場人物は、セクシュアリティの管理・規制のまなざしで捉えることを決して許さない、あるがままに認めざるを得ない存在として描かれている。一方で、二人のゲイ男性は、カリカチュアが過ぎるように思える。もちろん、周囲の人物に同性愛と性同一性障害を混同させるように、作者が意図的に戯画化しているわけだが、その目論見が映画の受け手に伝わったかどうか、やや心許ないのだ。
今回は家族制度に焦点を合わせるため「ハッシュ!」にしたのだが、来年度はクイア論に絞って「二十才の微熱」を選択しようかどうか。