2010-01-01から1年間の記事一覧

カリキュラム論争―アメリカ一般教育の歴史作者: W.B.カーノカン,丹治めぐみ出版社/メーカー: 玉川大学出版部発売日: 1996/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (2件) を見る大学のカリキュラムに関する資料が大量に残されているのは羨まし…

「コピペルナーを使用して、提出されたレポートにコピペがあるかどうかを調べる」と仰った教員がいるようです。それによって誤解が生じているかもしれませんので、私の理解を示しておきます。もちろん、大学や大学教育研究開発センターの見解ではなく、私個…

文化と不平等―社会学的アプローチ作者: 宮島喬出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 1999/02メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (1件) を見るあるプロジェクトを進めようとするとき(あるいは進めまいとするとき)、経済合理性の観点や手続きの…

「学生生活の技法」(木5)の履修希望者は、指定の日時までにエッセイを提出して下さい。次回4月15日の講義は、310教室(西キャンパス第2講義棟3階)で行います。 第1回のオリエンテーションに欠席した履修希望者は、速やかに私宛てにメールを下さ…

6日(火)18時半現在、学務情報システムMercasに障害が生じているようです。7日(水)の電算抽選については、「抽選用OCRシート」を教務課(西キャンパス本館1階)の指定ボックスに提出することを検討した方が良いでしょう。

2010年度夏学期は、「教養ゼミ」(金4)、「学生生活の技法」(木5)の一部、を担当します。 3月21日の日本経済新聞朝刊10面の広告「一橋魂」(楽天の広告なのでしょうか?)にあるように、一橋の良さである学生の自主性を重んじたゼミにしたいと考えてい…

新採教師はなぜ追いつめられたのか―苦悩と挫折から希望と再生を求めて作者: 久冨善之,佐藤博出版社/メーカー: 高文研発売日: 2010/03メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 20回この商品を含むブログ (6件) を見る頂きました。ありがとうございます。 「何と…

1968〈下〉叛乱の終焉とその遺産作者: 小熊英二出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2009/07メディア: 単行本 クリック: 123回この商品を含むブログ (65件) を見る最後に上野千鶴子、貴戸理恵を持ち出すのならば、「当事者論」をどのように捉えているのか、説明…

1968〈上〉若者たちの叛乱とその背景作者: 小熊英二出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2009/07メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 129回この商品を含むブログ (94件) を見る週末を利用して読み進めている。やっと上巻を読了する。これまで学生運動に関する研…

遺産相続者たち―学生と文化 (ブルデュー・ライブラリー)作者: ピエール・ブルデュー,ジャン=クロード・パスロン,戸田清,Pierre Bourdieu出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 1997/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (21件) を見…

松尾版「農業少女」を観に行った。シアタートラムで野田版を観たのが2000年のことである。もう10年が過ぎてしまった。 90年代の「大衆の気分」(都罪の台詞である)の表層を思い出した。2002年のワールドカップの開催を目前として盛り上がること、1995年=ボ…

キャリア教育の報告書の校正を続けている。こうした地味な作業をしていると、「仕事を楽しむ」、「仕事による成長」、「仕事を通じた自己実現」…、これらは単なるイデオロギーにすぎないことを確信するようになる。たとえば、学部を卒業したばかりの新入社員…

行政改革と調整のシステム (行政学叢書)作者: 牧原出出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2009/09メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (41件) を見る理論と政策を媒介するドクトリンの概念はとても面白い。理論そのものが政策になるわ…

ある大学院教育のシンポジウムに出席する。会場から電気を盗んでPCを動かす社会人らしき遅刻者の横で考えていた。 一つは、大学院におけるアスピレーションの加熱、冷却、再加熱のメカニズムについてである。加熱・再加熱といった炊き付けの仕組みについては…

アクティブラーニングに関するFDに参加した。 学生を活性化させる、という表現が出てくる。私の偏見が拭えないことも理由の一つではあるのだろうが、その表現はどうしても知識や技能を置き去りにして、態度ばかりに着目しているように聞こえてしまう。学生…

記憶/物語 (思考のフロンティア)作者: 岡真理出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/02/21メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 43回この商品を含むブログ (49件) を見るそれぞれに固有の<出来事>の記憶に関する論点は、やや理解できる感じがした。しか…

キャリア教育に関する某報告書をまとめている。TAの原稿の修正に大幅に時間を取らされてしまった。 「売り上げを上げる」という表現は「馬から落ちて落馬する」ようだけれども…、「高い情報力に基づいたビジネス提案→グローバルな需要格差を活かす」という表…

トヨタの知識創造経営作者: 大薗恵美,清水紀彦,竹内弘高出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/06/21メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見るリコールは、「組織の成長の痛み」としてしか理解できないら…

問題はツイッターである。ここでの話しは、教員がツイッターを利用することで効果的に授業を行うことを意図している場合のことではない。教育工学は好みではないものの、必要な学問であることは認識している。 学生に講義中のツイッター使用を認めるかどうか…

電話を受ける。仕事の邪魔になるので、電話はあまり好きではない。 鎌を掛けるような質問を浴びせてくるので非常に困惑し、かつ警戒しているうちに、どうやら「専門家の私をさしおいて、お前が中途半端なことをしたせいで、迷惑を被っている(腹立たしい)」…

政治社会学作者: 加藤秀治郎,岩渕美克出版社/メーカー: 一藝社発売日: 2005/10メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見るバクラック=バラッツの訳文が掲載されている。日本の教育政策研究にとってCPS以降の議論に何か学ぶものは…

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/1289380.htm 文部科学省が「『国立大学法人の在り方』に対する意見募集」を実施しているようです。「幅広く御意見」をいただきたいとのことです。 放っておくと、学生の意見はまったく伝わりません。日々の学生…

中教審大学分科会の質保証システム部会が「大学における社会的・職業的自立に関する指導等(キャリアガイダンス)の実施について」を発表している。それによると、 社会的・職業的自立に関する指導等に係る規定を大学設置基準に位置づける らしい。これは、…

福祉政治―日本の生活保障とデモクラシー (有斐閣Insight)作者: 宮本太郎出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2008/09/08メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 62回この商品を含むブログ (37件) を見る福祉・雇用レジームを論じる際、どうして教育を対象としてこ…

改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために作者: 平木典子出版社/メーカー: 金子書房発売日: 2009/09/16メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 74回この商品を含むブログ (17件) を見るまずは、素直な反省として。学生に接するとき…

族の系譜学―ユース・サブカルチャーズの戦後史作者: 難波功士出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2007/06/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 37回この商品を含むブログ (51件) を見る成城、玉川、和光…に「ほんとうの」教育を見出す家庭もまだまだあるだろ…

2009年度第2回FDシンポジウムを開催します。 大学関係者の参加をお待ちしております。http://www.rdche.hit-u.ac.jp/~rdche/modules/content04/index.php?id=1 2009年度第2回FDシンポジウム―レポート剽窃問題を考える近年、本学でもレポートによる成績評…

思想地図vol.4 特集・想像力 (NHKブックス別巻)作者: 東浩紀,北田暁大,宇野常寛(編集協力)出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2009/11/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 81人 クリック: 2,260回この商品を含むブログ (90件) を見る昨年1年間…

教育社会学におけるトランジッション研究では、「学校等の行う無料職業紹介事業」の根拠として職業安定法の存在を挙げてきた。教育機関は、職業紹介を行うことが例外的に認められてきた。これは、「現場」では当たり前のことにすぎないのだが、研究の世界で…

文部科学省から「事業仕分け結果・国民から寄せられた意見と平成22年度予算(案)における対応状況」が発表されている。「国民から寄せられた意見」は文部科学省のねらいどおりなのだろうか。本当かどうかは確認できないものの、事業仕分けへの賛成意見は少…