学生の成績不振の原因について、特に選抜性の高い大学においては心理面の「問題」が持ち出される傾向がある。難関な入試に合格したにもかかわらず、入学後の成績が悪い理由は、心理面に「問題」があるはずだ、というのである。しかし、米国の高等教育研究においては「第一世代」という問いの立て方がある。morinaotoさんのブログは、その点を日本の文脈に置き換えて説明していて、重要な問題であることをあらためて気付かせてもらえる。


http://d.hatena.ne.jp/morinaoto/20090718/p1


こうした「第一世代」の苦労は、東大や一橋にも存在している。たとえば、「第一世代」の学生にとって学内の掲示板を随時チェックするという習慣は、必ずしも自明のことではない。何でも心理面の「問題」に還元する思考、そろそろ止めませんか。