先日の「現代若者論」講義において、ホラー系ドラァグクイーン、ライターのエスムラルダさんにゲスト・スピーカーをお願いしました。LGBTに関する基礎的な知識、エスムラルダさんご自身のこと、自分や他者にある種のラベルを貼ることの良し悪し、マスメディアの現状などについて、盛りだくさんの講演内容でした。私は学部生時代に時間割の都合から結局履修することができなかった、福田雅章先生の法学通論第一の講義(別の講義であったかもしれない)における「動くゲイとレズビアンの会/OCCUR」の講演と重ね合わせてお話しを聞いていました。実際の権利擁護に加えて、法的に論点を整理することにつながった「東京都青年の家事件」を風化させてはいけない、とあらためて思いました。
講演そのものはもちろんのこと、講演の最後の時点における「それまでの素晴らしかった講演のすべてをだめにする(?)」ショー、講義後の自主ゼミナール(学外の参加者も含めて約15名)、さらにその後のアフター、どれもが充実した内容でした。学生のみなさんは―学外の〈もぐり〉学生さんも多数出席されていました、津田塾の学生さんは多すぎて目立っていました*1―複雑な問題に関する知識を得ることができたはずです。たとえば、ゲイに関することがらを一面的に理解できるはずがないということだったり、ノンセクシャルアセクシャルという概念によってわかることがあったりするなど、とても勉強になったでしょう。学生のみなさんからの質問も良かったです―質問の一部には失礼なものもあったように感じました。あるときは極めて真摯に受けとめてお答え頂いたり、またあるときは巧みに受け流して頂いたりして、ほんとうに感謝する次第です。
お礼になるかどうかわかりませんが、イベントの宣伝をします。


劇団フライングステージ「gaku-GAY-kai 2012」
http://www.flyingstage.com/top.html


来年もまた、講演をお願いしたです!そして、学生のみなさんは早く感想文を提出すること!すでに案内しているように、当日サボったのであれば、担当教員を納得させる水準でサボったことによって代わりに得られたことを書くこと。

*1:何も問題ありません。