教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書)

教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書)

大学生の学び・入門―大学での勉強は役に立つ! (有斐閣アルマ)

大学生の学び・入門―大学での勉強は役に立つ! (有斐閣アルマ)

教養ゼミナール(夏、金4)では、「居場所」としての大学を考えるために、こうした本を読んでいます。
竹内洋は、大学と労働市場の関係について研究を続けてきた教育社会学者です。一橋大学に関しても造詣が極めて深いことも窺われます。特に、学生時代の石原慎太郎が一橋の教員、学生仲間に対して覚えた違和感、嫌悪(現在の言葉で言えば、大学に対する不適応とも言えるでしょうか)についての分析は、とても面白いです。
溝上慎一は、心理学の立場から大学教育を研究してきた第一人者です。大学における学習法に関する本は数多あるのですが、この本は最も参考になると思います。なかでも、「意見はつくるもの」、「どうやって意見をつくるのか」といったアドバイスは、自分で学習を進めるうえで非常に役立ちます。