私のウェブシラバスには、ブックリストが掲載されています。しかし、いったい何を読めばよいのか、わからなくなってしまっているかもしれません。そこで、今年出版された若者文献のうち、私が出色の出来栄えだと思うものを1冊挙げてみます。
希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)
- 作者: 古市憲寿,本田由紀
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/08/17
- メディア: 新書
- 購入: 11人 クリック: 259回
- この商品を含むブログ (70件) を見る
私の研究に関連する部分で言えば、この夏休みにずっと考えていた、いわゆる「文化的孤島」における教育や人間関係についてです。頂いた課題に取り組んでいるうちに妄想が膨らんでいってしまったのですが、妄想を研究のレベルに引き戻すために、この本はとても勉強になりました。目的性と共同性の枠組みは、そのまま院生、特に社会学専攻の院生に適用できてしまうのでは、などとも思ってしまいました。