昨日の就職ガイダンス「『インターンシップ』と就職活動」は先週と同内容で、別の就職支援企業の方にご講演頂くというものであった。私は時間を15分頂いて、大学での学びとインターンシップを結びつけることに関する手掛かりを紹介した。今回は事前の案内もあったためか、2、3割の学生がノートやメモを取っていた。それを見て、インターンシップが実質的に始まっているような印象を持った。
以下、私が取ったメモである。前回も含めて私がもう少し知りたいことの一つは、多くの学生がインターンシップに行くのは1社だけであるのにもかかわらず、志望企業への向き不向きがわかるようになるという理由、就職活動の際にエントリーシートを丁寧に書けるようになるという理由である。「社会人基礎力」のうち「考え抜く力」が発揮されれば、この理由は明らかになるだろうか。なお、「社会人基礎力」そのものを「考え抜く力」で考えた私なりの結果については、4月にお話ししたとおりである。

5月18日(水)13:45-14:25(40分間)


マ*の登録カードすでに提出しましたか?マ*がインターンシップ応募書類提出率ナンバーワン


インターンシップとは?説明しろと言われたらわからないのでは、就業のプレ体験、簡単に言えば、試しに会社で働いてみること
5年スパン、10年スパンで働くことを考えるとインターンシップは重要


いちばん最初に入った会社で長く働くことが皆さんにとって大事、しっかりとインターンシップで学んで、早期離職(3年3割)とならないようにしよう


企業・業界研究ができる、自分の適性を知ることができる、職業選択の視野が広がる、早い段階で就活の実践経験を積める、本選考のアピールポイントになる


文科省から企業、大学へ採用と選考を切り離すように言われている、経団連も同様に切り離せと言っている、しかし、どこの世界にもウラオモテがある、一部企業は、直接的に選考しているわけではないが、優先的に説明会の案内を出したり、何かしら有利になるような配慮をおこなったりすることがある、それらはネットのシューカツサイトには書いていない


インターンシップには役立つという学生の感想が多い。インターンシップに参加して嫌になっても、その企業を避けられるという意味で役に立ったことになる


志望動機が書けるようになる
エントリーシートはだいたい企業(その商品、サービス)を褒め称える内容にしかならない、だから私は働きたいと言われても企業にとってメリットはない、買ってくれるお客様でいてくれればよい、皆さんは、そうではなくて、その企業で何がしたいのかを伝えなければならない


インターンシップに行くことで、リアルな目線で志望動機を書けるようになる、利益を生み出す仕組みがわかる、企業でできることがわかる


インターンシップ参加者の内々定の確率は、どの属性をみても高くなっている


インターンシップの最新トレンド、6月下旬〜7月上旬にかけて大手企業の夏のインターンシップ募集がピークになる


昨日、東京大学インターンシップのガイダンスをしてきた、自動車メーカーはインターンシップの締め切りがとても早い、などについて教えてきた


サイトを使い始めたら、まず締め切りを確認することが大事
インターンシップは8月、2月が多い。8月のほうが日数が長く、濃密な経験ができる、2月は1日、2日が多い
インターンシップの選考に落ちても、就職活動で落とされるわけではない。インターンシップにエントリーすることでマイナスになることは何もない。インターンシップに重複応募して、どれかをキャンセルすることになっても何も問題はない。しっかり連絡を入れればよいだけ。


以前の参加率2割、3割の時代は「意識高い」系学生のものであったが、6割をこえたこの2、3年では一般的なものになりつつある。今後、8割程度まで上昇するだろう。


インターンシップに参加するために必要な準備とは?情報収集、応募書類
サイトへの登録カードは難しいものではない、濃くしっかり記入


最後に皆さんへアドバイ
例年旅行会社の人気が高い、しかし実際のイメージと実際の仕事はかなり異なっている(トラブル対応、ミス対応、クレーム対応)、正確な状況把握、冷静沈着であること、精神的にタフであることが求められる、消費者目線ではいけない、生産者目線にならなければならない


インターンシップで就職活動を有利にするという目的を持ってよい、コミュニケーション能力、主体性が大事(自分で考えて自ら行動する力、企業に入って活躍してくれそうなこと)


インターンシップの参加率が上がっているので、参加しないとかえってその理由を問われることにもなる