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書籍 学生のみなさんへ 書籍 学生のみなさんへ

Works 126号(2014年10-11月)をお送り頂きました。ありがとうございます。


http://www.works-i.com/publication/works/
(こちらから全文を読むことができるようです)


第1特集は「博士を採用できない企業の”病”」である。日本企業の採用、人事管理の慣行が博士号取得者の活用を阻んでいることに加えて、次のような問題を指摘している。

米国では、IT企業や小売業界でも、一見畑違いに思える理学や数学系の博士を採用していると聞く。世界の企業は、日本企業のように研究職に限らず、博士の知識や技術を事業のスピーディーな発展のために、多様な分野で活躍の場を与えている。
日本企業の博士を採用・活用できない”病”の本質とは何か。「尖った」「異能な」人材が欲しいと言いながらも、表層に見える採用や管理という行動においては、結局は従順性や人柄のよさが最も重視されるファクターとなっている点だ。非常に優れた能力を持つ「異能な人材」は、こうした採用では絶対に取り込めない。「もっと個人の優れた能力や才能に着目し、その個人に組織や事業の未来を恃むことに、貪欲になったほうがいい」と、石原は強調する。
取材を進めるなかで意外だったことは、日本企業を含めた多くの人が、「博士の能力」の認識を誤っていたことだ。知識だけではない、その探求のありように博士ならではの力がある。企業の人事は、個々の人材が持つ力に対してあまりにも無頓着だったのかもしれない。

長岡貞尾「なぜ、日本企業は博士を採用・活用しないのか」
13頁

私は現在、社会科学系大学院修了者のキャリアに関する研究を行っている(2014年9月の日本教社会学会における共同発表「社会科学系大学院修士課程の教育:学生に対する評価との関連で」もその一環であった)。大学院担当教員、企業採用担当者の両方を対象として聞き取り調査を進めているところである。そこでは、確かに「大学院修了者の能力の認識」に対する両者間のギャップの存在を感じるのである。本雑誌の想定は理工系の博士であるものの、文系修士についても同じような問題があるようなのだ。そもそも大学院修了者がどのような能力を有しているのかが理解されていない、あるいは、「視野が狭い」といった旧来の「常識」がいまだにまかり通っている印象を持っているのである。
この印象が妥当かどうか、さらに研究を深めて検証する予定である。


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キャリア支援(ビジネス人材育成センター) | 名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
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