http://d.hatena.ne.jp/sakuranomori/20110501


講義を終えて研究室に帰ってきて、上記で紹介した後者の福祉国家に関する文献について大変な事態が生じていたことを知る。全容を理解できていないので何とも言えないのだが、とりあえずこの文献だけに関しては東京大学のプレスリリースから問題を把握する。


http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_231209_j.html


出典記載のない引き写しが複数箇所、出典記載があるものの不適切な引用部分が1箇所。問題となっているところは先行研究のレビュー部分のみのようである。それ以外の部分(全部で231ページ)については何ら問題がないのであれば、一部の瑕疵を以って全体が認められなくなってしまうような状況、ルール、慣行…について、それはもちろんあたり前のことであって否定するわけではないのだけれども、なお悔しくてならない。あらかじめ問題に気付くことのできなかった、当然のことながら私も含めた学会関係者は強く反省して、改善策を考えなければならない(先ほどの講義でテーマとしていた社会関係資本―J. Coleman、R. Putnam、M. Granovetter、P. Bourdieuなどなど―を念頭に置いている)。
今は混乱しているので、とりいそぎのコメントである。