写真は数時間前、早稲田の教育学部の建物で仕事を終えてからキャンパスを撮影したものである。晩秋から初冬にかけてのキャンパスは美しい。本日(また、これまで)ご協力頂いた皆さま、ありがとうございました。
さて、移動中に読んでいた文献である。タイトルは「14歳から」となっているが、40歳の准教授、50歳の教授にもぜひご覧頂きたい。FDで文献指定が可能であるならば、ぜひ取り上げたいところである。中学生、高校生向けに「友だちが○○になったら、どうすればいいの?」という問いへのアド
バイスが掲載されている。「友だち」を「(ウチのゼミの)ゼミ生」に読み替えると、とても参考になるはずである。ある問題が
心理的なことだけに由来しているわけではなく、状況的(社会的)なことにも由来している点も指摘されている。後者の状況的(社会的)なことがらについては、一般の教員が心理の専門家に相談しながら対応できることも多いのだろう。もちろん、一般の教員も含めて周囲の人びとがあらかじめ当事者の症状を特定することは難しいので、実際にはアド
バイスどおりに向き合うことができるわけではないかもしれない。それでもなお、この文献で紹介されているアド
バイスを通読すれば、少なくとも向き合い方の心構えについての示唆が得られると思うのである。
ARMS(at risk mental state)は、はじめて聞いた概念であった。もう少し勉強してみよう。なお、表題の数字17.2%は日本において何らかの心の病気にかかった経験がある人の割合であるそうだ。これは「こころの健康についての
疫学調査に関する研究」による数字ということなので、疫学的な厳密性という点で信頼しても良さそうだ。