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先日のエントリについては、予想していたとおり文化資本+++の研究者から様々な皮肉を頂いた。この洗練された皮肉の作法こそが、文化資本の表現形態の一つである。私が本郷よりも駒場を苦手とする所以でもある。象徴闘争???






IQってホントは何なんだ?

IQってホントは何なんだ?

さて、某「ねっちり」書評会のテキストに引用されていたので、気になって読んでみた。

SPIの予測力は小さい
・知能テストの予測的妥当性に関する研究は、日本ではあまり行われていない。
・NMATの予測的妥当性は最大で0.25〜0.30の間と推定される。アメリカの知能テストの0.51と比べると、かなり見劣りする。
・SPI2は、2002年にSPIの性格類型の尺度を削除して改定したものである。内容は、性格検査と、基礎能力検査(GAT)、実務基礎能力検査(RCA)、事務能力検査(NCA)からなる。(略)実は、GATの予測的妥当性についての論文が見つからない。たぶん、存在しないと思う。
・SPIの性格検査分野では、都澤らによってメタ分析が行われている。基準は上司による職務遂行能力の評価である。(略)0.20を超えるのは、活動意欲の0.21(分析1)と0.27(分析2)だけである。その他の性格尺度はすべて0.20未満である。活動意欲がビッグファイブの良識性(勤勉性)の下位特性に該当したから相関があったのだと思う。SPIの性格検査は、ほとんど職務遂行能力を予測していないのではないか。
202-205頁

以前、社会人基礎力について調べていたとき、SPI2の妥当性に関する論文を探したのだが、やはり見つけることができなかった。かろうじて参考になったのは、次の文献である。

人事アセスメントハンドブック

人事アセスメントハンドブック

リクルートマネジメントソリューションズ(RMS)の関係者にそれとなく尋ねてみたこともあるのだが、それでもSPI2の妥当性研究は出てこない。
SPI2を利用する企業の担当者が、必ずしも心理検査の分野に詳しいとは限らない。社会人基礎力に関する文献で紹介されるのも心理検査「もどき」である。それでもなお、大学によってはこの対策を十分に行わなければならないことに、もどかしさを覚えてしまう。