「就社」社会の誕生 ?ホワイトカラーからブルーカラーへ?

「就社」社会の誕生 ?ホワイトカラーからブルーカラーへ?

予習を開始する。まだ、第1章までしか読めていない。冒頭の「標準労働者」の定義はあらためて考えるととても面白い。大卒者でやっと半数になる状態を「標準」と言ってきたのだとすると、それは実態というよりは規範を示してきたように見えてしまう。
これまで細々と継続してきた教育政策研究について、今年から70年代のアーティキュレーションに焦点を絞って科研費を頂くことになった。やはり、職安行政まで目配りが必要だろうか。雇用保険三事業に高校、大学といった教育機関が位置付けられていないことを何となく思い出してみる(なぜ、「大学校」でなければならないのか)。


田中万年・梶浦武「『雇用保険法』の変遷と課題―『能力開発事業』を中心に」『職業能力開発研究』15、1997


田中・梶浦による、職業訓練の対象が公共職業訓練から事業内職業訓練に転換していく、という指摘は忘れてはならない。がんばって、2章以降を読み進めたい。