昨日の「リアル熟議への疑問」を読んだ学生のみなさんから、決して就活のためではないというツイートを頂きました。とりあえずは、そのつぶやきを信用します。 この信用を裏切らないことを望みます。 ただし、ある学生のインターンシップについての言及は必ずしも納得できるものではなく、とても残念な思いをしています。失礼なのは、ほんとうに二宮祐だけなのでしょうか。
もう一つの「熟議」の限界については、企画者である学生じしんが考えなければならないことです。それを教員に求めるのは甘えです。繰り返しの問いですが、なぜお仕着せの「熟議」のフレームに飛びついたのか、他のフレームを考えなかったのか、とても疑問に思います。学生の「生の声」を代表するという覚悟はありますか。声をあげることのできない学生の声、1年語学クラスで姿を見せなくなった学生の声、ひとりランチをせざるを得ない学生の声、授業には出るもののひきこもりがちな学生の声、中退しそうな学生の声*1を代弁できますか。
また、教育担当副学長をはじめとした教員集団の権威の威光にすがるのは、あまり好ましいものではありません。二宮祐を除く人格者たる教員集団がボランタリーにこの企画を応援している理由を、もう少し「熟慮」することを望みます。

*1:さて、本学、あるいは、リアル熟議を実践した東京大学や慶応大学の中退率、中退の理由を知っていますか?相談機関に寄せられている相談内容を知っていますか?