昨日、文部科学省平成22年度大学教育・学生支援推進事業「テーマA:大学教育推進プログラム」につきまして、私の所属する大学教育研究開発センターが申請した「単位実質化マキシマムモデルの実践と普及」の採択が決定しました。

日本学術振興会(審査を担当)
http://www.jsps.go.jp/j-pue/index.html


既に本学が実践しているIR(Institutional Research)活動を中心として、「成績評価の適正化」、「授業外学習を促す授業開発と実践」、「きめの細かい修学支援」を行うというものです。詳細に関しては、後日ウェブサイト等でご案内することになろうかと存じます。いましばらくお待ち下さい。


以下、現時点の感想です。
私が積極的にその立案に関わって、聞き取り審査にも対応した分野であって、また、今後もし雇用が継続されることがあれば貢献したい分野が「きめの細かい修学支援」です*1。本当は「指導」としたいのですが、ゴミ缶/政策の窓の枠組みで言えば、「支援」とあった方が流動的な「問題」と「政治」がつながりやすい印象を持っています。この修学支援はやや踏み込みすぎという感想もあるようですが、選抜性の高い大学における、どうしても支援が後手に回ってしまうという困難を理解頂くように努めたいと存じます。
申請書において修学支援の分野だけ、ある種の言葉が少なく地味にみえるかもしれません。私がよく冗談で言う「リクルート語」に代表されるような、流行の経営用語の混入をなるべく避けるようにしたためです*2。ただし、1つだけ、どうしても使わざるを得ない言葉がありました。上手な表現が思い浮かばなかったためです。機会があれば、皆さんにこの言葉の是非について相談したいところです。

*1:雇い止めになる場合は、いろいろと面倒なことになりそうです。

*2:これは、本論にまったく関係のない注釈です。企業人事部1社と人事コンサル2社の勤務経験のある私からすると、R社的なものを信奉している大学関係者が多いことに、強い違和感を覚えています。同社の様々な提案を馴染まないとする大企業も少なくなく、その現役営業担当者や<元陸(もとりく)>は限界を深く自覚しています。にもかかわらず、とりわけ無関係の方が、同社のものの考え方を称揚する構図がひどく滑稽に見えてしまうのです。「ビル倒し」の意味―言葉の意味に加えて、その自己啓発セミナー的機能―を理解できている学生には、就職先として勧めても良い企業なのですが…。−−−コンサル経験があるにもかかわらず、聞き取り審査への対応が極めて下手でした。あのような場面は久しぶりでして、緊張していました。どうかご容赦下さい。