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遺産相続者たち―学生と文化 (ブルデュー・ライブラリー)

冬学期の講義の前半でブルデューの議論を扱ったのだが、学生の反応は芳しいものではなかった。経済の不平等についてはすぐに理解できるのだが、文化の不平等についてはなかなか納得できないようであった。国や時代の文脈を無視した説明は確かに良くなかった。反省点である。改めて復習してみて、美術館に行く機会の相違よりは、受験勉強や大学における勉強に対する姿勢の相違の方が、理解しやすいのかもしれない。
「GPAの問題点」を検索してこのブログにたどり着く方が多いようである。それも大事な論点である。しかし、より大きな問題として、大学が背負わざるを得なかった文化的な偏りについて考えてもらいたい（検索するのではなくて、自分自身で考えること）。