族の系譜学―ユース・サブカルチャーズの戦後史

族の系譜学―ユース・サブカルチャーズの戦後史

成城、玉川、和光…に「ほんとうの」教育を見出す家庭もまだまだあるだろう。コア連関係者のがんばりや、偏差値一辺倒のオルタナティブを否定することはできない。しかし、一方で、消費文化―ありし日の「渋カジ」―の説明を読む限り、改めてそれら教育機関の「文化的なヘゲモニーの移行」に果たす役割の決定的な大きさを感じざるを得ないし、また、だからこそ「ほんとうの」教育のようなものが成立し得るのだろう。