先日、上海外国語大学において、日本語を学ぶ中国人の学生を対象として「日本における大学から職業生活への移行」について授業(公開講座)を行いました。60名ほどの学生に出席頂きました。学生の皆さんは非常に熱心で、とりわけ就活に関心が高かったようです(皆さん、就活という日本語を知っていました)。資料として配布したある日本企業のエントリー・シートについて、その細かさに若干の困惑を感じているような一面もありました。
授業中に頂いた質問を契機として、中国社会との比較のうえで、日本社会における男女雇用機会均等法の意味と課題に話題が発展したことは、教員としては非常に嬉しいことでした。一方、授業後に個別にたくさんの質問を受けたのですが、できれば授業中に質問して頂いて、皆さんでその内容を共有できれば良かったとも思います。
授業後に、ある学生から「先生はお昼にお酒を飲まれたのですか」と質問されました。私の授業はたとえ話が多かったり冗談が過ぎたりするため、酔っているように見えたとのことです。それは、私が関西の出身で、会話で人を楽しませようとする風土に基づくものだと釈明したのですが、理解頂けましたでしょうか。