最近、カルトらしき勧誘が学内で行われているようです。夏学期には、大学から次のような注意も出されました。

サークル活動のふりをした危険なカルトに注意しよう!!(PDFファイルにリンクしています)

最近、本学の学生から『大学構内で、宗教の勧誘をされた。しつこくて困っている・・・。』との報告がありました。これらの団体は、自分たちの正体を隠し、スポーツサークル、聖書研究、コーラスグループ、演劇などの活動を装って勧誘し、皆さんの気の付かないうちに宗教活動に取り込んでいきます。学生の皆さんには強く注意を喚起するとともに、大事な個人情報(電話番号・メール・住所等)を簡単に教えないようにしましょう。少しでも疑問や不安を感じるようなことがあったら、すぐに学生支援課または学生相談室に来てください。
2008年6月 一橋大学 学生支援課

この1ヶ月、集中して学内を回っていました。私の経験則でしかありませんが、特定の曜日、時間帯に勧誘が行われることが多いようです(カルト集団に時間割があるのか、大学生と思われる勧誘者のスケジュールによるものなのか)。西キャンパス正門から兼松講堂と中池にかけて、および、東キャンパス守衛所前付近を往復しています。観察していると、「インカレサークルで講演会を企画していますが、その講演会でどのようなテーマを取り上げてほしいですか」、「一橋大学に入学した理由は何ですか」、といった質問を契機として会話を誘導していきます。テーマがまず先にあってこそ講演会というものは開かれるのであり、また、大学入学の理由を道端で尋ねられるのも奇妙なことです。
私は数人の勧誘者に、カルトだとは決め付けずに話しかけてみました。しかし、私の質問には答えずに、逆に、質問を繰り返し投げかけてくる。私に有利なように会話がかみ合ってくると、論点をずらす。だからといって、むきになって私に反論するわけではない。非常に会話の術に長けていると思いました。そして、特徴的なことは、決して勧誘のチラシを私に見せないことです。一般のサークルであれば、活動内容や連絡先を書いたチラシを持っているはずです。
ぜひ、カルトについて検索してみてください。人生に破壊的な結果をもたらした事例をいくつも見つけられるはずです。とくに、目的のよく分からない勧誘には、くれぐれも注意を払ってください。そして、カルトの勧誘者の皆さん、お会いしたらまた話をしましょう。