大学と社会

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1325047.htm 中央教育審議会答申(2012.8.28)「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて〜生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ〜」を読んでいる。具体的な改革方策につ…

グローバル人材育成のための大学評価指標―大学はグローバル展開企業の要請に応えられるか作者: 徳永保,籾井圭子出版社/メーカー: 協同出版発売日: 2011/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 企業インタビューで、多くの責任…

昨日のエントリに対して、複数の教育社会学の研究者からコメントを頂いた。ありがとうございます。 能力測定や選抜のあり方に対して吟味すること、適切に操縦すること、これらの必要性に関するご指摘はもっともである。私がこの論点に踏み込めなかったのは、…

来年度の仕事の重責に慄いている。科研だけで、じぶんの科研―一人親方科研―が1点、立場はそれぞれ異なるもののお手伝いしている/することになっている科研が4点。その他の研究、教育、学内行政、社会貢献、しっかりと進めるためには苦手な予定管理に取り組…

http://d.hatena.ne.jp/sakuranomori/20110501 講義を終えて研究室に帰ってきて、上記で紹介した後者の福祉国家に関する文献について大変な事態が生じていたことを知る。全容を理解できていないので何とも言えないのだが、とりあえずこの文献だけに関しては…

2日め。今日は教師節である。日本でもこうした祝日があっても良い。 中山広場から大連理工大学へタクシーで移動―29元。午後は別の大学で仕事を行うべく、路線バス23路に乗車。晩御飯は再び麺類、10元。 大連理工大学のスタッフの皆さまに感謝いたします。 成…

1日め。中山広場から大連理工大学へタクシーで移動―32元。東北財経大学の付近までトラムで移動することも考えたが、時間に余裕がないので断念する。 私が今回参加させていただいた理由は、言わば「正統的周辺参加」を意図したためである。つまり、親方の後ろ…

空港到着後、虹港路の路線バスの乗り場へ向かう。なぜか黒車の声掛けがなかったので拍子抜けしたものの(厳打の状況にあるのだろうか)、軽油と煙草の強い匂い、土ほこりの感触、なぜだか感じる砂糖の甘い香りから、中国の北部へ再び来たことを実感する。子…

OECDの国際成人力調査(PIAAC: Programme for the International Assessment of Adult Competencie)が始まるらしい。完全に失念していた。http://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div03-shogai-piaac-pamph.html成人力とは、「知識をどの程度持っているかで…

大学教育のあり方についていろいろと喋ったり書いたりしているわけだが、それらに関連して他学部の教員から、「貴方はカントを読むべきだ」というアドバイスを頂戴してしまった。公共性 (思考のフロンティア)作者: 齋藤純一出版社/メーカー: 岩波書店発売日:…

感受性訓練―人間関係改善の基礎 (1965年)作者: 関計夫出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 1965メディア: ? クリック: 1回この商品を含むブログを見る感受性訓練―Tグループの理論と方法 (1971年)作者: L. P.ブラッドフォード,J. R.ギッブ,K. D.ベネ,三隅二不二…

キャリア教育に関する某報告書をまとめている。TAの原稿の修正に大幅に時間を取らされてしまった。 「売り上げを上げる」という表現は「馬から落ちて落馬する」ようだけれども…、「高い情報力に基づいたビジネス提案→グローバルな需要格差を活かす」という表…

トヨタの知識創造経営作者: 大薗恵美,清水紀彦,竹内弘高出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/06/21メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見るリコールは、「組織の成長の痛み」としてしか理解できないら…

教育社会学におけるトランジッション研究では、「学校等の行う無料職業紹介事業」の根拠として職業安定法の存在を挙げてきた。教育機関は、職業紹介を行うことが例外的に認められてきた。これは、「現場」では当たり前のことにすぎないのだが、研究の世界で…

日本型信頼社会の復権―グローバル化する間人主義作者: 浜口恵俊出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 1996/12メディア: ハードカバー クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る70年代の流行を確認する。この種の経営文化論、最近はあまり見かけな…

能力を楽しむ社会―負け組をつくらない日本型モデルの構想作者: 大久保幸夫出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2000/06メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る「EQ(こころの知能指数)」の日本的受容の性格を検討するため…

格差・秩序不安と教育作者: 広田照幸出版社/メーカー: 世織書房発売日: 2009/07メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (13件) を見る先日のある学会で、著者が高等教育改革の担い手である報告者に投げ掛けた疑問の背景の一つは、この文章に表…

本日午後、東キャンパスにおいて、ある損害保険会社が極めて会社説明会に近い内容のイベントを開催していた。あくまでも学生の内定者による自発的なイベントであるそうだが、実際には同社の採用担当課長がお目見えしていた*1。 問題は、木曜日の午後であった…

一橋大学 | 平成19年度採択現代GP | イベント | 総括シンポジウム 2009年11月12日、如水会館(東京都千代田区)において、文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム総括シンポジウム「フロンティアに挑戦する人材の育成」―同窓会と連携する先駆的キャリ…

一橋の学生のためにあることをしてほしい、という極めて圧力的な依頼があった。しかし、よく話しを聞いてみると、本当の目的は、第一に依頼者の人脈の維持・強化、第二に依頼者が重視している教育とはまったく異なる分野の政策の円滑な実施にあって、実際に…

人事アセスメントハンドブック作者: 大沢武志,芝祐順,二村英幸出版社/メーカー: 金子書房発売日: 2000/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見るある時期の東京大学教育学部の教育心理学が、採用選考や配置異動に関する人事テスト…

ネオリベ化する公共圏作者: すが秀実,花咲政之輔出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2006/04/20メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 39回この商品を含むブログ (17件) を見るある会議のために出張した。 大学の「質保証」がテーマの一つであったのだが、FD…

ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場作者: フィリップ・デルヴス・ブロートン,岩瀬大輔,吉澤康子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009/05/21メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 73回この商品を含むブログ (34件) を見る政府ではなく企業が…

あるところから初年次教育に関する調査依頼が寄せられた。あまりにも居丈高な姿勢に驚いたことはさておき、気掛かりなことがある。 調査の趣旨に次のようなことが述べられている。 全体的に学生の大学への適応不全が起こっており、包括的な対応が強く求めら…

嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)作者: 北田暁大出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2005/02メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 202回この商品を含むブログ (326件) を見るなんクリのNOTE83によれば、「ショボイ男の子が乗り降りする駅…

先日、横浜国立大学のキャリア教育研究会に出席した。とても勉強になったとともに、ますます悩みを深めてしまった。 キャリア教育のある種の偏り―就職支援への特化は、むしろ些細な偏りであって―、つまり、キャリア教育の必要性が主張される背景への(意図的…

賃金とは何か―戦後日本の人事・賃金制度史 (オーラルヒストリー・シリーズ)作者: 楠田丘,石田光男出版社/メーカー: 中央経済社発売日: 2004/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る実務の世界ではあまりにも有名であるのに、学術の世界では扱…

キャリアラダーとは何か―アメリカにおける地域と企業の戦略転換作者: J.フィッツジェラルド,筒井美紀,阿部真大,居郷至伸出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2008/09/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (10件) を見る複数の気鋭…

日本的経営の系譜 (1963年) (マネジメント新書〈27〉)作者: 間宏出版社/メーカー: 日本能率協会発売日: 1963メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る改めて「日本的経営」とは何だったのかを確認するために、一橋大学附属図書館オンライン目録で「…

高等教育市場の国際化 (高等教育シリーズ)作者: 塚原修一出版社/メーカー: 玉川大学出版部発売日: 2008/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「ではの守」について、先日触れたばかりである。しかし、「某国ではふつう(すなわち、某国の某…